“澤”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
さは27.8%
つや27.8%
さわ16.7%
たく11.1%
うるほ5.6%
てり5.6%
めぐみ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天利てんりにて、晝食ちうじき料理屋れうりやかどにて小杉天外氏こすぎてんぐわいしふ。それより函嶺はこねおもむ途中とちう電鐵でんてつ線路せんろまよあぶなはしわたることなどあり、午後四時半ごごよじはんたふさはちやく
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
瀧口が顏愈〻やつれ、頬肉は目立つまでに落ちて眉のみ秀で、凄きほど色蒼白あをみてこまやかなる雙の鬢のみぞ、愈〻其のつやを増しける。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
さわと申される女子おなごも、その母親も、十数年前に死去致し、郡奉行、村役人とも、当時在勤の者がおりませず、ただ、近所の百姓共の申し分には、確かに、御落胤らしき小児しょうに
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
しやく釈につくるの外、たくを沢、驛をえきつくるぞくなり、しかれども巻中えきたくの字多し。しばらくぞくしたがうて駅沢に作り、以梓繁しはんはぶく。省字せうじは皆古法こほふしたがふ。
おもふに、ゑがける美人びじんは、ける醜女しうぢよよりもなりつたく、かん武帝ぶてい宮人きうじん麗娟りけんとしはじめて十四。たまはだへつややかにしてしろく、うるほふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「にほひ」の語は、香臭を稱するのが今の常になつて居るが、それのみでは無い、色のてり、聲の韻、劔の光、人の容、すべてこれを「にほひ」と云ふのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ここにその后に語らひて、「いまし思ほすことありや」とのりたまひければ、答へて曰さく「天皇おほきみの敦きめぐみかがふりて、何か思ふことあらむ」