さわ)” の例文
新字:
さわと申される女子おなごも、その母親も、十数年前に死去致し、郡奉行、村役人とも、当時在勤の者がおりませず、ただ、近所の百姓共の申し分には、確かに、御落胤らしき小児しょうに
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
相待ち懷姙くわいにんの子を大切たいせつに致すべしとて御手元おてもと金百兩をさわつかはされたり澤の井は押戴おしいたゞ有難ありがたきよしを御禮おんれい申上左樣なればおほせに隨がひ私儀わたくしぎは病氣のつもりにて母のもとへ參るべししかしながら御胤おんたね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と手を引いておさわと云う婆さんが又九郎を連れて部屋へ参りました跡で
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)