“私儀”の読み方と例文
読み方割合
わたくしぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私儀わたくしぎ今般貴家御離縁に相成あいなり、実父より養育料差出そうろうについては、今後とも互に不実不人情に相成ざるよう心掛たくとぞんじ候」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一 私儀わたくしぎ狂言作者志望につき福地先生門生もんせい相成あいなり貴座きざ楽屋へ出入被差許候上者でいりさしゆるされそうろううえは劇道の秘事楽屋一切の密事決而けっして口外致間敷いたすまじく依而よって後日ごじつのため一札如件いっさつくだんのごとし
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
如何どうでもましょうといって、ソレカラ私儀わたくしぎ大阪おもて緒方洪庵こうあんもとに砲術修業に罷越まかりこしたい云々うんぬんと願書を出して聞済ききずみになって、大阪に出ることになった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)