“私達”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わたしたち62.1%
わたくしたち13.8%
わしたち6.9%
わっちたち6.9%
あたしたち3.4%
わたしだち3.4%
わっしだち3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「御父さまはきっと私達わたしたちが要らない贅沢ぜいたくをして、むやみに御金をぱっぱっとつかうようにでも思っていらっしゃるのよ。きっとそうよ」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そしてちちのつもりでは、私達わたくしたち夫婦ふうふあいだ男児だんしうまれたら、その一人ひとり大江家おおえけ相続者そうぞくしゃもらける下心したごころだったらしいのでございます。
学問の御ありなさるお前様方にゃあ可笑しかんべえけど私達わしたちは有難がって居りますのさ。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
婆「不実と云ったって私達わっちたちのどうこうと云う訳にはきませんからさ、まことに自由にならないので」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
でもまあほか子達こたちてやって下さい。ずいぶんきりょうしばかりでしょう? みんあ父親ちちおやそっくりじゃありませんか。不親切ふしんせつで、ちっとも私達あたしたちかえってない父親ちちおやですがね。
「お前さんももつと世間といふものを大事にしなくつちや嘘だよ。世間を後楯にしないで私達わたしだちの舞台がいつまで続くもんぢやないんだから。」
そうでなくって、一人も乗客のりてが散らずに居りゃ、私達わっしだちだって関合かかりあいは抜けませんや。巡査おまわりが来て、一応しらべるなんぞッて事になりかねません。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)