冬枯の恐ろしく長い東北の小村は、四国あたりの其れにくらべると幾層倍か、貧しい哀れなものだと云う事は其の気候の事を思ってもじき分る事であるが、此の二年ほど、それどころかもっと長い間うるさくつきまとうて居る不作と、それにともなった身を切る様な不 …
| 著者 | 宮本百合子 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「多喜二と百合子 七号~十三号」多喜二・百合子研究会、1954(昭和29)年12月~1955(昭和30)年12月 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約1時間39分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約2時間45分(300文字/分) |