“各々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おのおの46.7%
めいめい24.8%
おの/\18.1%
めい/\6.7%
それぞれ1.0%
さま/″\1.0%
それ/\1.0%
てんでに1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
各々おのおの従者をしたがえ、また友情に厚き人々のこととて多くの見舞品などを携え、沙漠の舟とばるる駱駝に乗りて急ぎ来ったのであろう。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
白い姿のあわただしく行交ゆきかうのを、見る者の目には極めて無意味であるが、彼等は各々めいめいに大雨を意識して四壁の窓を閉めようとあせるのである。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
居室へやかへつてると、ちやんと整頓かたづいる。とき書物しよもつやら反古ほごやら亂雜らんざつきはまつてたのが、もの各々おの/\ところしづかにぼくまつる。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
翌日は、各々めい/\自分の家に訪ねて來るものと思つて、氣早の老人などは、花茣蓙はなござを押入から出して爐邊に布いて、澁茶を一掴み隣家から貰つて來た。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
だから、既往のものは致し方ないにしても、新しい犠牲者だけは何とかして防ぎ止めたいと思ったからなんだ。つまり、僕を苦しめている二つの観念に、各々それぞれ対策を講じておいたという訳さ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
右は其一をいふのみ。雪中の洪水地勢によりて種々しゆ/″\各々さま/″\なり。つまびらかにはべんじがたし。
二人は期日を約して各々それ/\の街に帰りました。さうして味方の兵を集めました。が何と云つても七郎の方は未だ年がゆかないので、思ふやうになりません。
〔編輯余話〕 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
外には何物をもれる余地のなかつたことを——皆さんが各々てんでに理想のひとを描いて泣いたり笑つたり、うつしたりして騒いで居なさる時にでも
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)