“めいめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メイメイ
語句割合
各自34.4%
銘々17.7%
冥々14.0%
各々13.4%
各〻10.2%
命名2.2%
瞑々2.2%
銘〻1.1%
1.1%
冥冥0.5%
名々0.5%
明々0.5%
替々0.5%
溟々0.5%
0.5%
銘銘0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行状おこないなりが各自めいめいちがうからである。ただおうとおもえば差支さしつかえないかぎりいつでもえる……。
要心のために、誰か一人ぐらいずつ代る代る起きてはいたが、あとのものは相当の時間に各自めいめいの寝床へ引き取って差支さしつかえなかった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一体君はう思うか、男子の出処進退は銘々めいめいの好む通りにするがいではないか、世間一般そうありたいものではないか、之に異論はなかろう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「悲愴シンフォニー」の演奏を聴いた人々は、作曲者チャイコフスキーの訃報ふほうを耳にして、涙を流しながら銘々めいめいの家路に向った。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
しかしこの自動車を見た時、——殊にその中の棺を見た時、何ものか僕に冥々めいめいうちに或警告を与へてゐる、——そんなことをはつきり感じたのだつた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
鶴見はこれまで重荷にしていた痛苦がこの代衆生苦の御念願によって、冥々めいめいのうちにあっていつの間にか救われているのだろうと思う。
當日、脱いだ各々めいめいの衣服をたたみ、持物や鼻紙まで添へて、やがてそれを、郷里の遺族たちへ——と考へてゐたのである。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
そして、各々めいめい床屋とこや主人しゅじんは、すこしでもていねいに、きゃくあたまって、また、ていねいにかおったのでした。
五銭のあたま (新字新仮名) / 小川未明(著)
多分そんな事かも知れないという考えもあったので、よけいな心配や臆測を描いていた各〻めいめいが、自分をわらい合って、手をたたいた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大仏次郎氏の兄さんの野尻抱影ほうえい氏も、氏の小学生時代には今の紙芝居風な雨の日の遊戯を各〻めいめいの自由画でやった覚えがあるとのことである。
命名めいめい
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
じつは、電光艇でんくわうてい命名めいめいするつもりです。』
振返れば、天地すべて瞑々めいめいだ。つづいて来る一兵だにない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江戸ッ子の考えに瞑々めいめいうちにあったので
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
あらかじめロープをもって銘〻めいめいの身をつないで、一人が落ちても他がふみとどまり、そして個〻の危険を救うようにしてあったのでありますけれども、何せ絶壁の処で落ちかかったのですからたまりません、二人に負けて第三番目も落ちて行く。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
またモイセイカは同室どうしつものにもいたって親切しんせつで、みずってり、ときには布団ふとんけてりして、まちから一せんずつもらってるとか、めいめいあたらしい帽子ぼうしってるとかとう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
天地皆暗ク満目冥冥めいめいタラバ眼ナキト別ツベキナク、万物ことごとく静ニシテ千里蕭条しょうじょうタラバ耳ナキト別ツベキナシ。
呉秀三先生 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
とうとう鍋中なべじゅう蛇のつらだらけになってしまった」「なんで、そんなに首を出すんだい」「鍋の中が熱いから、苦しまぎれに這い出そうとするのさ。やがて爺さんは、もうよかろう、引っ張らっしとか何とか云うと、婆さんははあーと答える、娘はあいと挨拶をして、名々めいめいに蛇の頭を持ってぐいと引く。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
行いて著しからず、習いてつまびらかならず、終日昏々こんこんとして、ただこれ夢の昼なり。ただそくも養うあり、しゅんも存することあり、この心惺々せいせい明々めいめいとして、天理一息の間断なくして、わずかにこれよく昼を知るなり。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
そうやって獣を見せるかたわら、仮拵えの舞台へ出て、香具師達は替々めいめいいろいろの芸当を演じて見せた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そもそも、汝の宿命は、天にあっては天間星てんかんせい。地にあっては草華そうげの露。人と人との間に情けをこぼすさがのものだ。しかし世はまだ溟々めいめい混沌こんとん時代。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
めいめい々、一冊ずつ、手にわける。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又三郎のマントがぎらっと光ったと思うと、もうその姿は消えて、みんなは、はじめてほうと息をつきました。それからいろいろいまのことを話しながら、丘を下って銘銘めいめいわかれておうちへ帰って行ったのです。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)