“めいめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メイメイ
語句割合
各自34.5%
銘々17.5%
冥々15.2%
各々13.5%
各〻9.4%
命名2.3%
瞑々1.8%
1.2%
銘〻1.2%
冥冥0.6%
(他:5)2.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入口で安全灯を五つともして、杖を五本用意して、それを各自めいめいに分けて、一間四方ぐらいの穴をだらだらと下りた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
各自めいめいは直接に圧迫を加えるつもりでなくとも、少くとも部落民全体に対しては、間接に立派に圧迫を加えているのであります。
融和促進 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
れでも差支さしつかえのないと云うは、銘々めいめい倉屋敷にでも行くときに二本挟すばかりで、不断は脇差わきざし一本
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
よろいかぶとの上にはいずれも一人一本ずつ銘々めいめい色変りの小旗をしてごく綺麗きれいな装束です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
読んで冒頭より門番の滑稽こっけいに至って冥々めいめいの際読者の心に生ずる唯一の惰性は怖と云う一字に帰着してしまう。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
出せなければ楽しむ訳に参らんからやむをえずこの過程を冥々めいめいのうちにあるいは理論的に覚え込むのであります。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大きさも長さも似たもんで、みんな崖下がけしたにあるんだから位地にも変りはないが、むきだけは各々めいめい違ってる。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
當日、脱いだ各々めいめいの衣服をたたみ、持物や鼻紙まで添へて、やがてそれを、郷里の遺族たちへ——と考へてゐたのである。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
暗殺の籤を引いて、各〻めいめいの決行する仕事をさだめたのち、夜光の短刀のことについてもいろいろ打合せを済まして、
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
豆絞まめしぼりの頬かむりを各〻めいめいって、化け物に縁の遠くないつらがまえをつン出していやがらせる。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、その渾名の中には、入浴時のある発見や偶然ぐうぜんのできごとを機縁きえんにして命名めいめいされたものも少なくはなかった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
そうそうこのうま命名めいめいにつきましては、良人おっとわたくしとのあいだに、なかなかの悶着もんちゃくがございました。
やがて渾沌こんとん瞑々めいめいとして風の鳴るのを聞くと、はてしも知らぬ渺々びょうびょうたる海の上をけるのである。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
無情な天は、そこからあがる黒煙に、陽を潜め、月を隠し、ただ暗々あんあん瞑々めいめい、地上を酸鼻さんびにまかせているのみであった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの決議は何時いつから実行するか、あの仕事の成績はどうであったかと、局は常にめいめい加盟国の政府に督促している。
またモイセイカは同室どうしつものにもいたって親切しんせつで、みずってり、ときには布団ふとんけてりして、まちから一せんずつもらってるとか、めいめいあたらしい帽子ぼうしってるとかとう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
その竿尻さおじりをちょっと何とかした銘〻めいめいの随意の趣向でちょいと軽く止めて置くのであります。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
茶の間の広いところに薄暗い洋燈ランプ、何だか銘〻めいめいの影法師が顧視かえりみらるる様な心地のする寂しい室内の雨音の聞える中で寒素かんそな食事を黙〻として取った光景が眼に浮んで来て
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
天地皆暗ク満目冥冥めいめいタラバ眼ナキト別ツベキナク、万物ことごとく静ニシテ千里蕭条しょうじょうタラバ耳ナキト別ツベキナシ。
呉秀三先生 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
とうとう鍋中なべじゅう蛇のつらだらけになってしまった」「なんで、そんなに首を出すんだい」「鍋の中が熱いから、苦しまぎれに這い出そうとするのさ。やがて爺さんは、もうよかろう、引っ張らっしとか何とか云うと、婆さんははあーと答える、娘はあいと挨拶をして、名々めいめいに蛇の頭を持ってぐいと引く。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
行いて著しからず、習いてつまびらかならず、終日昏々こんこんとして、ただこれ夢の昼なり。ただそくも養うあり、しゅんも存することあり、この心惺々せいせい明々めいめいとして、天理一息の間断なくして、わずかにこれよく昼を知るなり。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
そうやって獣を見せるかたわら、仮拵えの舞台へ出て、香具師達は替々めいめいいろいろの芸当を演じて見せた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
めいめい々、一冊ずつ、手にわける。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又三郎のマントがぎらっと光ったと思うと、もうその姿は消えて、みんなは、はじめてほうと息をつきました。それからいろいろいまのことを話しながら、丘を下って銘銘めいめいわかれておうちへ帰って行ったのです。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)