“機縁”の読み方と例文
読み方割合
きえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「歎異抄」を一貫して流れている思想によって、煩悩熾盛(ぼんのうしじょう)・罪悪深重(ざいあくしんちょう)の自覚を呼びさます機縁(きえん)となっているせいなのかもしれない。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
その青年は彼の論文を読み、それを機縁(きえん)に社会主義者になつた。が、勿論そんなことは彼には全然わからなかつた。
或社会主義者 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
宗助(そうすけ)は心(こゝろ)のうちに、この青年(せいねん)がどういふ機縁(きえん)の元(もと)に、思(おも)ひ切(き)つて頭(あたま)を剃(そ)つたものだらうかと考(かんが)へて、其(その)樣子(やうす)のしとやかな所(ところ)を、何(なん)となく憐(あは)れに思(おも)つた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)