“機智”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きち57.9%
ウイット15.8%
エスプリ15.8%
ウィット5.3%
ウイツト5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こつなどのは、質屋しちやのことを御存ごぞんじかな。』と、玄竹げんちく機智きちは、てき武器ぶきてきすやうに、こつな言葉ことばとらへて、こつなかほいろあかくさせた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
案内人はほどよき機智ウイットと、美貌の持主でありたい——てな事になるのではないだろうか、とまあ考えても見るのである。
案内人風景 (新字新仮名) / 百瀬慎太郎黒部溯郎(著)
そのゴオル人らしき機智エスプリ寛大さジエネロジテを以て傍観し、いくらかのペシミスムと、あり余る皮肉とを、軽妙な理智の遊戯に託して、冷たい花びらの如く人の頭上に振りまくのである。
仏国現代の劇作家 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
低い鼻という愛敬にかたづけてしまった俊子女史の機智ウィットもおもしろい。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
話がうまいのは、明けつ放しで、機智ウイツトのあるせゐらしく、それにブチこはしなあけすけの程度にも、妙に程の良いところがあつて、相手の好奇心と好意とを、手一杯に引出す力を持つてゐさうです。