“赧”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あか90.0%
あから6.5%
1.5%
あこ1.2%
たん0.4%
アカ0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“赧”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.2%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
これを聞いた芳子の顔はにわかにあかくなった。さも困ったという風が歴々ありありとして顔と態度とにあらわれた。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
私を見ると、彼女はまるで悪戯いたずらを見つけられた少女のように、顔をあかくしながら、それを片づけ、すぐ横になった。
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「いいじゃありませんか。もうきまりのわりいお年でもないでしょう」おゆうは顔をあからめながら言って、二人を見比べた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「どうか又御心配下さるように……この上御心配かけては申訳がありませんけれど」と芳子は縋るようにして顔をあからめた。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
児玉先生とこの話をした時、私は恥かしさでになったが、よいあんばいに児玉さんは私たちの夫婦関係の真相を知らない。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
お静は真っになって俯向うつむきました。赤い手絡てがら、赤いたすき、白い二の腕を覗かせて、剃刀かみそりの扱いようも思いの外器用そうです。
わたし思わずはっとしまして顔あこうなりましてんけど、どういう訳で赧うなったのんかその時は自分で分れしませなんだ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
震える手であかるい処へ持出して、顔を見られまいと、傍目わきめらず、血の上った耳朶みみたぶあこうして、可愛らしくかしこまって、右見左見とみこうみ
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——同時にいまさらのように、そのとき不注意にわきみをするとか隣のものに話しかけるとしたかも知れなかった自分をふり返ってわたしはたんぜんとした。
雷門以北 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
楠山正雄さんの書かれた羽左衛門の芸格の由来する所を説かれたもの——日本演劇、昭和二十一年——などを思ひ返すと、私などの書くと言ふことだけで、アカい顔の出るを感じる。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)