“あから”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
36.7%
18.4%
10.2%
8.2%
明白6.1%
4.1%
紅羅4.1%
紅顏4.1%
赤羅4.1%
白地2.0%
赤良2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思いも寄らぬ人の訪問と、思いもかけぬ贈り物にびっくりして、当惑したように顔をあからめて、モジモジしながら手を動かしている。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
顔をあからめてそれを拾はうとする時に、うしろから来た人はかゞんだ平井の身体からだを押したのでひよろひよろとした。
御門主 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
かく言ひつつ彼は艶々つやつやあからみたる鉢割はちわれの広き額の陰に小く点せる金壺眼かねつぼまなこ心快こころよげにみひらきて、妻が例の如く外套がいとうぬがするままに立てり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
芸妓げいぎはお世辞せじ売品ばいひんとし、彼方此方あなたこなたに振りまき、やさしいことをいうて、その報酬ほうしゅうにポチをもらおうとするが、彼らはあからさまにこれをその職業に表していることゆえ、さらに驚くに足りません。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
けれども、夫をはばかって、明白あからさまには何とも云い出さなかった。ただ一返いっぺん
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『あの、まことに——』と、お菊はよく、顔をあからめながら、勝手口から隣の勝手口へ、女同志の心やすだて、打明けに行くことがあった。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紅顏あからをとめのあけぼの
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
まどろみゐてふと眼をあけし赤羅あから鸚鵡我を見いでて意外気おもはずげなり
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
云るゝものかと我が身親子がうゑもせず今日迄くらしけるは皆此方のかげなり今更老たる叔母此梅諸共もろとも置去おきざりにせんとならば勿々なか/\とめはせじ夫ならば其樣そのやう白地あからさまに申給はれと云けるにぞ傳吉大いに迷惑めいわくし是は/\叔母や女房を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
矢張やはり判者はんじやはうからうとふので、烏亭焉馬うていえんば判者はんじやいたし、そこ狂歌師きやうかしひらきと共に此落語このらくごひらきもやらうとふ事になり、談洲楼焉馬だんしゆうろうえんば判者はんじやで、四方よも赤良あから補助ほじよといふ事で、披露文ちらしを配つたが
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)