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赭
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あから
ふりがな文庫
“
赭
(
あから
)” の例文
眼を空にして、
割烹衣
(
かっぽうい
)
の端で口を
拭
(
ぬぐ
)
っているときお千代は少し顔を
赭
(
あから
)
めた。お絹は姉の肩越しに、アンディーヴの鉢を覗き込んだが
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
かく言ひつつ彼は
艶々
(
つやつや
)
と
赭
(
あから
)
みたる
鉢割
(
はちわれ
)
の広き額の陰に小く点せる
金壺眼
(
かねつぼまなこ
)
を
心快
(
こころよ
)
げに
瞪
(
みひら
)
きて、妻が例の如く
外套
(
がいとう
)
を
脱
(
ぬが
)
するままに立てり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
由子は、流石に、一寸顔を
赭
(
あから
)
めて、横を向いた。その赤らんだ
耳朶
(
みみたぶ
)
にかかった二三本の遅れ
髪
(
げ
)
がかすかにふるえていた。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
それは
面
(
おもて
)
を伏せ顔を
赭
(
あから
)
めても、到底追付かないほどの
恥
(
はず
)
かしい無知である。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
主任は六ヶ敷そうに顔を
赭
(
あから
)
めた。
三狂人
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
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姉娘のお千代の方が顔を
赭
(
あから
)
めたり戸惑う様子を見せた。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
“赭”の解説
赭(そほ)は、暗い赤色のような色。茶色に近い。土の色名の一つ。
(出典:Wikipedia)
赭
漢検1級
部首:⾚
16画
“赭”を含む語句
赭色
赭顔
赭土
赭面
代赭
赭黒
代赭色
赭熊
赭顏
褪赭
赭丹
赭禿
赭地
赭々
赭茶
赭味
赭土色
岱赭
赭毛
赭松
...