“赭土”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかつち88.9%
しゃど6.7%
ハニ4.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はちあがって中敷ちゅうじきの障子を体の出られるぐらいに開け、そこからそっと庭へおりて、裸足はだしのままで冷びえした赭土あかつちを踏んで往った。
岐阜提灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
少年の家の前を横ぎつて、淡水河に出る広い道路があり、それを西に暫く行くと、水田を越えて、赭土しゃど色ににごつた小判形の大きな沼があつた。
少年 (新字旧仮名) / 神西清(著)
万葉には、赭土ハニ即、をとる広場即、と解してゐる歌もあるから、丹生の字面もさうした合理見から出てゐると見られる。にふべからみふべ・みぶと音の転じた事も考へてよい。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)