岐阜提灯ぎふちょうちん
真澄はその晩も台所へ往って、酒宴の後しまつをしている婢から、二本の残酒と一皿の肴をもらって来て飲んでいた。事務に不熱心と云うことで一年余り勤めていた会社をしくじり、母の妹の縁づいている家で世話になって勤め口を捜しているが、折悪しく戦後の不景 …
作品に特徴的な語句
ごう 何人たれ 点滴しずく じぶん がん ごろ 背延せの しゃく おこ すか やわら のち 微黄うすぎい ゆす べに つま 皆無みな がき 名残なご さき 何人だれ すすき 一瞥いちべつ ぜん さかな びん 素性すじょう 障子しょうじ のき ねむ 頂戴ちょうだい みは 真澄ますみ さかずき 酒宴さかもり 赭土あかつち 近比ちかごろ 酔狂すいきょう 跫音あしおと はか 銚子ちょうし 食客いそうろう 荊棘いばら あきら のぞ 裸足はだし 衣服きもの 蝋燭ろうそく 蒲団ふとん はぎ うつわ こしら 戸締とじまり あと 彼奴あいつ 対手あいて へや じょちゅう わか かす 叔父おじ 叔母おば いや 前方むこう 便所はばかり 何時いつ 丸竹まるたけ 中敷ちゅうじき 三条みすじ くし ぴき わけ 独言ひとりごと 母屋おもや 残酒のこりざけ 正宗まさむね しゃく たる 枕頭まくらもと 暢気のんき 昨夜ゆうべ 明日あす かた ななめ 数瞬またたき つか