“残酒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のこりざけ50.0%
ざんしゅ25.0%
のこり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真澄ますみはその晩も台所へ往って、酒宴さかもりの後しまつをしているじょちゅうから、二本の残酒のこりざけと一皿のさかなをもらって来て飲んでいた。
岐阜提灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
君のような書見しょけんばかりして鬱々うつ/\としてはいけませんよ、先刻さっき残酒ざんしゅ此処こゝにあるから一杯あがれよ…んですね、いやです…それではひとりで頂戴いたします
貞之進は冷たくなった猪口ちょく残酒のこりを飲干し、顫えまいと力を入れるほど顫えて、口へは遣らずやっぱり膳へおいたが、その時小歌は考え附いたか、たしかあなたは過日このあいだ鳴鳳楼でと云うと
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)