“猪口”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ちょく42.7%
ちょこ36.0%
ちよく11.6%
ちよこ9.1%
おちょこ0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“猪口”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸11.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.0%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
森本は近頃身体からだのために酒を慎しんでいると断わりながら、いでやりさえすれば、すぐ猪口ちょくからにした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ふと、気がつくと、まだ日が暮れていない。三人は遠慮もなくむしゃむしゃやっている。僕は、また、猪口ちょくを口へ運んでいた。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
男はもう黙ってしまって、山風にゆれる行燈の火にその蒼白い顔をそむけながら、冷えた猪口ちょこをちびりちびり飲んでいた。
半七捕物帳:22 筆屋の娘 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
曙山さんは立ちながら腰をかがめて、お猪口ちょこでなく、そばの湯呑ゆのみをとってお酒をついで、ごくごくと飲みほした。
「危いところだ、八。そいつを猪口ちよく呑んだだけで、手前てめえは俺の身代りに、血へどをいて死ぬところよ」
「まア、そんなに旦那さんばかり大切にしないでもいいぢやアないか」とからかひながら、義雄に猪口ちよくをさすのである。
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
さう言ふ平次の前へ、女房のお靜は何時の間に支度をしたか、三つの猪口ちよこと人肌の徳利と、二つ三つのめ物を並べるのでした。
一度片付けた晩酌の膳を出して、猪口ちよこを二つ、かんざましになつた徳利の尻を、まだ熱くなつてゐる銅壺どうこに突つ込みます。
(それは四つ五歳いつつのころのことだが——)私は父が傍見わきみをしながら猪口おちょこを口にはこんで、このわたが咽喉のどにつかえたのを見てから、いつもはさみをもって座っていた。