“鋏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はさみ94.3%
ばさみ2.3%
はさ2.3%
やつとこ0.8%
やっとこ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
改札孫の柴田貞吉(しばたていきち)は一昼夜の勤務から解かれて交代の者に鋏(はさみ)を渡した。朝の八時だった。彼は線路伝(づた)いに信号所の横を自宅へ急いだ。
汽笛 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
彼は松に絡(から)みついて居るあの藤の太い蔓を、根元から、桑剪(くはき)り鋏(ばさみ)で一息に断ち切つた。彼は案外自分にも力があると思つた。
弥兵衛は又、植木鋏を持って、ぱちぱちと、土用茂りの庭木を鋏(はさ)んでいた。その姿も、復讐を一念にしている人とは受けとれなかった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「鋏(やつとこ)」(Les Tenailles)を発表して一躍劇壇の注目を惹いたポオル・エルヴィユウ(Paul Hervieu)は
ポオル・エルヴィユウ (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
あっちへ鋏(やっとこ)を当ててみたり、こっちへ当てがってみたり、しばしが程は函の廻りをグルグルと歩き廻っていたが、どこをどうして捩じあけたものか、これもまた入神の臂力を出して
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)