“桑剪”の読み方と例文
読み方割合
くはき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は松にからみついて居るあの藤の太い蔓を、根元から、桑剪くはきばさみで一息に断ち切つた。彼は案外自分にも力があると思つた。
足早に出て行く主人の姿を、二疋の犬は目敏めざとくも認めて追駆けた。びたのこぎり桑剪くはきばさみとをかたげた彼が、二疋の犬を従へて、一種得意げに再び庭へ現れたのは、五分とは経たないうちであつた。