“木鋏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きばさみ90.0%
はさみ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生花の日は花や実をつけた灌木かんぼくの枝で家の中がしげった。縫台の上の竹筒に挿した枝にむかい、それをり落す木鋏きばさみの鳴る音が一日していた。
洋灯 (新字新仮名) / 横光利一(著)
あらゆる答はすきのように問の根をってしまうものではない。むしろ古い問の代りに新らしい問を芽ぐませる木鋏きばさみの役にしか立たぬものである。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
まるで橐駝師うえきやでね、木鋏はさみは放しませんよ。ほほほほ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)