“木精”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こだま87.5%
メチール3.6%
すだま1.8%
メチル1.8%
やまびこ1.8%
コダマ1.8%
レセタ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或日あるひ、れいのとほり、仕度をして、ぶらりとうちを出て、どことはなしに、やつて行きますと、とうとう木精こだまの国に来てしまひました。
虹猫と木精 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
一貫して……曲馬団……女優髷……ジョージ・クレイ……志村夫婦……魚目ぎょもく木精メチールの毒薬……ピストル……J・I・Cなどいうものの一切合財の裏面の消息を
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それとともに紀州藩の武士ともあろうものが、天狗てんぐ木精すだまのためにこんな目にわされるとは、何たることだと思って口惜くやしかった。
山寺の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一種の多価木精メチルであります事はたしかで、豚や犬等によって実験した結果を見ますと、先ず聴神経を犯されて、次に視神経を破壊してしまいますが、心臓には絶対に影響しないようであります。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「狐狸の悪戯いたずらか天狗の業か、何んにしても稀有けうの事ではある。声はあっても形はない木精やまびこそっくりのはなわざじゃ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
山彦も木精コダマもあきれて、唯、耳を澄してゐる。さうした山の幾夜が偲ばれる。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
堰近くにあったのだが、どうだ良い匂いがするだろう。タバヨス木精レセタ蓮と云う熱帯種でね。此の花は夜開いて昼しぼむのだよ。そして、閉じられた花弁の中に蛭がいたとすると、犯人が池の向岸で何を
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)