山寺の怪やまでらのかい
宿の主将を対手にして碁を打っていた武士は、その碁にも飽いて来たので主翁を伴れて後の庭へ出た。そこは湯本温泉の温泉宿であった。摺鉢の底のような窪地になった庭の前には薬研のように刳れた渓川が流れて、もう七つさがりの輝のない陽が渓川の前方に在る山 …
作品に特徴的な語句
だち かがやき 天女てんじょ ふう 両隣りょうとなり 何人たれ じぶん やわらか 如何いかが 山籠やまかご うしろ 木精すだま つか なま かご へり けん 間道ぬけみち きい 使つかい そな 出入ではい 前岸ぜんがん におい あざ 夕飯ゆうはん こわ かか ころ しげり 行燈あんどう 退 すか はるか 隻眼かため かす つゆ 一室ひとま 一足ひとあし たけ 下駄げた 主将ていしゅ 主翁ていしゅ かめ 仮山つきやま そば 傲然ごうぜん 傷痕きずあと わず おおやけ 凸凹でこぼこ えぐ 刺繍ししゅう 前方むこう いきおい 半身はんしん 口惜くや 右斜みぎななめ われ 和尚おしょう とが 四方あたり 四辺あたり 土塀どべい 土橋どばし 天狗てんぐ 嫩葉わかば 孔雀くじゃく へや 対手あいて 小径こみち 小藪こやぶ 小門こもん 尻尾しっぽ 山裾やますそ わか 左斜ひだりななめ あと 微暗うすぐら おこ ことごと ふところ 戸締とじまり 所業しわざ 手続てつづき 手荒てあら ちょう 提燈ちょうちん