“嫩葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わかば80.0%
ふたば12.5%
どんよう5.0%
どんえふ2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうするとはたつゝとほちかはやしには嫩葉わかば隙間すきまからすくなひかりがまたやはらかなさうしてやゝふかくさうへにぽつり/\とあかるくのぞこん
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
たとへば吉田白流よしだはくりう氏の「奥州路あうしうぢ」の如き、遠藤教三ゑんどうけうざう氏の「嫩葉ふたばの森」の如き、乃至ないし穴山義平あなやまぎへい氏の「盛夏」の如きは、皆このたぐひの作品である。
西洋画のやうな日本画 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
毛虫芋虫は嫩葉どんようを食むのみに非ず秋風を待って再び繁殖しいよいよ肥大となる。梔子くちなし木犀もくせい枳殻たちからの葉を食うものは毛なくして角あり。その状悪鬼の金甲を戴けるが如し。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その折れ口に鹽をつけて食ふと、一種の酸味と新鮮のにほひとが有る。柄の太い嫩葉どんえふは鹽を振りまぜて兩掌の間にんで食ふのである。緑色に染まつた手をば川の水で洗ふ。
すかんぽ (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)