“嫩葉曇”の読み方と例文
読み方割合
わかばぐもり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは二時ごろで、ひる近くから嫩葉曇わかばぐもりに曇っている空を背景にして、大井から大森の人家のひさし藍鼠あいねずみの海に溶けこもうとしていた。眼を落すと嫩葉をつけた梅の幹がいちめんに古怪こかいな姿を見せていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)