“比”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くら27.9%
ころ25.3%
ごろ18.9%
たぐ6.7%
5.1%
なら4.7%
たと1.3%
ひと1.3%
たぐい1.0%
たぐひ1.0%
(他:20)6.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“比”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.1%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
昨夕ゆふべ飲んだ麦酒ビールこれくらべるとおろかなものだと、代助はあたまたゝきながら考へた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
今の我身の有樣に引きくらべて、思はず深々ふかぶか太息といきつきしが、何思ひけん、一聲高く胸を叩いて躍りあが
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
青葉に黒味の強くなるころのことで日中は暑かったが、立山の麓になったこの宿屋では陽が入ると涼しすぎる程の陽気であった。
立山の亡者宿 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
倉知夫人は務の帰ったあとで、そのころよく出入している株式の仲買店にいると云うわかい男と奥のへやで話していた。
白っぽい洋服 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
某年あるとしの十二月二十日ごろ、私は伊豆いず下田しもだへ遊びに往ったついでに、その谷津へ往ったことがあった。
火傷した神様 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
明治末季ごろ、その両親夫婦、すなわちお爺さんとお婆さんが、ちょっとした病気でわずかの間に死んでしまった。
平山婆 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
これ熱と光とをもて汝等を照らしかつ暖めし日輪が、これにたぐふに足る物なきまでその平等を保つによる 七六—七八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
谷中の堂に銅の大手洗鉢おほてあらひばちを寄進したと言つたたぐひの噂が、風に乘つて撒布さんぷされるやうに
むかしは、宰相さいしょうして人のためにえんにそそいだという話があるが、花前はそれにすべき感がある。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
慶応義塾けいおうぎじゅくはこのころ、弟子いよいよすすみ、その数すでに数百に達し、また旧日のにあらず。
うつくしき君のすまいたるは、わが町家まちやの軒ならびに、ならびなき建物にて、白壁しらかべいかめしき土蔵も有りたり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だから木蔭こかげに立つて、あにかたならべたとき、代助は丁度い機会だと思つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
尤も財産を作るには利殖の方法もあるし、たとえば定期市場に手を出すような方法もあるから、一概には云えないが、三度の火事は疑えば疑えない事はない。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
其の後、漸々に低くなつて行く潮は、たとへば弛む氣である。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
病なき人の道に入ることのかたきは、富めるものゝ道に入り難きにひとしからむ。
秋窓雑記 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
けだし道衍の秉忠に於けるは、岳飛がくひ関張かんちょうひとしからんとし、諸葛亮しょかつりょうが管楽に擬したるが如く、思慕してしこうして倣模ほうもせるところありしなるべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
女子の名のみ挙げ、そしてその女子が全国にたぐいなく美しくかつ男の子同様産業を分与せられたと特記したのは、女子をば特別に貴ぶ当時の風習の表われとして注意すべきである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
しかしその健脚はわたくしのたぐいではなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
エルコラノの市の天日に觸るゝ處は唯だこれのみなりといへば、工事の未だはかどらざることポムペイのたぐひにあらずと覺し。
ここに壯夫をとこありて、その形姿かたち威儀よそほひ時にたぐひ無きが、夜半さよなかの時にたちまち來たり。
王厳命して疾行すること三百里、みち偵騎ていきえば、ことごとこれを殺し、一昼夜にしてあかつきおよびて滄州に至る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
将門天の与ふるところすでに武芸に在り、等輩を思惟するに誰か将門におよばんや。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「いゝえ」と、ニナール姫は強く首を横に振りました。「間違ひありません。ほら、この仏像を外のとらべて御覧なさい。一目で、ちがつてゐることが分りませう」
ラマ塔の秘密 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
桂次けいじおもひやりにべてははるかにおちつきてひややかなるものなり、おぬひさむれがいよ/\歸國きこくしたとつたならば
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それから小學校の庭でする消防出初式の稽古を見、冬の日の田圃の心持よい暖色を樂しみながら、午少し前のころほひ、かの祭典の催のある街區に入つたのである。
海郷風物記 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
をはころほひには、われ聲涙共に下るを禁ずること能はざりき。
再びのぼつたころほひには、もはや起行することが出来ぬので、蒲伏ほふくして往反わうへんした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
狂女は果してざりけり。よろこへるお峯も唯へる夫も、褒美もらひし婢も、十時近きころほひには皆寐鎮ねしづまりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
年代や大いさよりいうも、珍種の分布上より見るも、本邦の誇りとすべきところなる上、古帝皇将相が熊野詣りごとに歎賞され、旧藩主も一代に一度は必ずその下をよぎりて神徳を老樹の高きによそえ仰がれたるなり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
よそへんばかり、われわれも
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
久「うも私共の母などもう云っておりますよ、お師匠さんがあんな御病気になるのも、やっぱり新吉さん故だから、新吉さんも仕方がない、何様どんなにも看病しなければならないが、若いから嘸おいやだろうけれども、まアお年にあわしてはく看病なさるっておっかさんも誉めて居ますよ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
このをとこくらべると流石さすがのブリダアの市人まちびと餘程よほど勤勉きんべんたみはんければならない
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
西洋料理は金の時計の手引きとなり、これよりかれに移り、一より十に進み、一進また一進
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
蚊の蠅に代るころはひ、下なる溪間たにま恐らくはおのが葡萄を採りかつ耕す處に見る螢の如く 二八—三〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ここに阿遲志貴高日子根の神、いたく怒りていはく、「我はうるはしき友なれ二七こそ弔ひ來つらくのみ。何ぞは吾を、穢きしに人にふる」といひて、御佩みはかしの十つかの劒を拔きて、その喪屋もやを切り伏せ、足もちてゑ離ち遣りき。
その時その帰途、山地の路上広く一面、実に足の踏み入れ処もないほど、上の地耳、すなわち地クラゲが繁殖していた事に出逢ったが、陣々相らび簇々相薄まりそのさかんなることまことに空前の盛観であってよくもかく殖えたものかなと目を瞠らしめた。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
もつともこれは、一本によると、ヒトニナリテでなくて、ヒトニマジリテとあるが、両方ともその後に歌之ウタウと書いてあるから、人にけたにしろ、人にまじったにしろ、人並に唄を歌った事だけは事実らしい。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
すなわち「」の類と「」の類と「」の類と、こういう風に三つに分けてあるので、「ヒ」だけは三つに分れると考えたらしいのです。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
「いや、結局はレイショの問題さ。しかし僕は、知性にも魔法的効果があると信じているよ」と法水は充血した眼に、夢想の影を漂わせて云った。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)