“比良”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひら95.5%
ヒラ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小野篁おののたかむらの「比良ひらの山さへ」と歌った雪の朝を思って見ると、奉った祭りを神が嘉納かのうされたあかしの霜とも思われて頼もしいのであった。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
所謂近江八景は「比良ひらの暮雪」のほかは、多く湖南に屬する地點を撰んで名附けてあるが、今日の如く西洋文明の利器にけがされない時代には
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)
中年者は安倍地伯チハクといって、津右衛門の寡婦千代の実弟。その連れの若い男は地伯の妻比良ヒラの弟で和具須曾麻呂ワグスソマロという者であった。