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比良夫君
松男君が
比良夫君に
引っ
組んだ。そして
足掛けで
倒そうとしたが、
比良夫君は
相撲の
選手だから、
逆に
腰をひねって
松男君を
投げ
出してしまった。
みんなは
少しいまいましく
思ったが、
考えてみると、それだけ
比良夫君の
熱心がつよいことになるわけだから、みんなは
比良夫君を
許してやることにした。
ぐずぐずしていると、ついに
鐘にいってしまわれるおそれがあった。そこで、
比良夫君のことなんかほっといて、みんな
鐘めがけて
走った。
総勢十五
人ほどであった。