“比良目”の読み方と例文
読み方割合
ひらめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつお中落なかおちうまくッて、比良目ひらめは縁側に限るといやあ、何ですか、そこに一番滋養分がありますか、と仰有おっしゃるだろう。衛生ずくめだから耐らない。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
潜航艇のペリスコープは比良目ひらめの眼玉の真似である。海翻車ひとでの歩行は何となくタンクを想い出させる。ガスマスクを付けた人間の顔は穀象こくぞうか何かに似ている。
烏瓜の花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
比良目ひらめは蛋白質壱割九分、脂肪四厘七毛あり、比良目とかれいは魚類中最も消化の良きものなり。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)