“逆”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さか42.6%
さから14.9%
さかさ11.7%
のぼ8.7%
ぎやく6.4%
ぎゃく6.2%
さかさま3.0%
さかし1.7%
さかしま1.1%
0.9%
(他:14)2.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“逆”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸29.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しかも一粒いちりゅうの飯さえあえて胃に送り得ぬ恐怖と用心のもとに、卒然として容赦なく食道をさかさまに流れ出た。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
秋空は高く澄み渡り、強い風にさからうように、とびが一羽ピンと翼を張って悠々ゆうゆうえがいていた。
秋空晴れて (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
相容あひいれざる二の岸の間にて、日にさからひて遠く延びゆき、さきに天涯となれる所を子牛線しごせんとなす 八五—八七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
無益むやくことばを用ゐんより、唯手柔ただてやはらかつまみ出すにかじと、直行は少しもさからはずして、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何よりも先だつのは、こっちの弱点を見抜かれて、さかさまに相手から翻弄ほんろうされはしなかったかという疑惑であった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ただ彼女が帰った後で、たちまち今までの考えがさかさまになって、兄の精神状態が周囲に及ぼす影響などがしきりに苦になった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ちげえねえ、がんがらがんだから、からっきし、話に締りがねえったらねえ。——そこでその坊主がのぼせちまって……」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と云われるから胸に込上げて、又市のぼあがって、此度こんどなお強く藤助の胸ぐらを取ってうーんと締上げる。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
辨次郎は觀念したらしく、腹卷をさぐつて匕首あひくちを一口取出し、柄をぎやくにして、平次のの上に戴せます。
ぎやく廻旋くわいせんする推進螺旋スクルーほとり泡立あはだなみ飛雪ふゞきごと
が、最後に彼と彼の家庭の調子が程好く取れているからでもあり、彼と社会の関係がぎゃくなようで実はじゅんに行くからでもある。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「源さん、世の中にゃ随分馬鹿な奴がいるもんだねえ」と余のあごをつまんで髪剃かみそりぎゃくに持ちながらちょっと火鉢の方を見る。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
沢山たんと、待たせてさ。」と馴々なれなれしく云うのが、遅くなった意味には取れず、さかさまうらんで聞える。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
またその天の尾羽張の神は、天の安の河の水をさかさまきあげて、道を塞き居れば、あだし神はえ行かじ。
イルミネーションは高い影をさかしまにして、二丁あまりの岸を、尺も残さず真赤まっかになってこの静かなる水の上に倒れ込む。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
目を覚ますと、弟のお清書を横にさかしまに貼つた、枕の上の煤けた櫺子れんじが、僅かに水の如く仄めいてゐた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
それに、からだに比較しては長過ぎる二三寸の尾を動かしながらしきりにさかしまに松の枝へ吊さっては餌をむさぼる。
茸をたずねる (新字新仮名) / 飯田蛇笏(著)
「まあ似たもんだ。君と僕の違ぐらいなところかな」と宗近君は肉刺フォークさかしまにして大きな切身を口へ突き込む。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ハハハハもうたいていかになっていい時分だと思ったら、やはりたしかなところがあるね。それじゃ仕方がないあきらめるかな」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
スチーヴンソンは腹這はらばいに寝て小説を書いたそうだから、しになって筆を持てばきっと血がかさにのぼってくる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蒼鸇たかの飛ぶ時他所視よそみはなさず、鶴なら鶴の一点張りに雲をも穿うがち風にもむかつて目ざす獲物の、咽喉仏把攫ひつつかまでは合点せざるものなり。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
蒼鸇たかの飛ぶ時よそはなさず、鶴なら鶴の一点張りに雲をも穿うがち風にもむかって目ざす獲物の、咽喉仏のどぼとけ把攫ひっつかまでは合点せざるものなり。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
自棄酒やけざけをのんで、血のあがったようなことを口走ってはいたが、まさかと、たかをくくっていたお吉は、びっくりして、夜具のまわりや押入れの中を見たが、お米は、もう帰らぬつもりで、すっかり支度をして出て行ったらしく、帯揚おびあげひとすじ残っていない。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
破れかぶれも手伝って、血のあがった連中ばかりが、もう滅亡したも同様な四条道場に首をあつめ、この上は、多少の外聞にかかわろうとも、なんでも武蔵を打ち殺してしまえ、師匠のかたきを弟子が打つ分には、敢て、尋常な手段や作法にこだわっている必要はない——と公然、今度こそは大勢しても武蔵を討つと
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吾人はすでに若干の思想を有す、しかれども今日まではただこれを言論に発するを得るのみ、これを実行し得ることは今日以後にあり、今日以後はこれを実行し得るの途を有す、しかれどもはたしてこれを仕遂ぐるや否やはあらかじるべからず
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
さかだてたるは木葉このはに風のふくごとし、
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
人見知ひとみしりをせず、年は若し、かけかまいのない女であるから、癇癪が高ぶって血もさかのぼらんとする、若い品のいのを見て嬉しくッてたまらず、様子を悟って声を懸けた。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あの若いのもおぬしのように、おのが好色心すきごころに目が眩んでの、この婆につからせられた婆娑羅ばさらの大神にさかろうたてや。されば立ち所に神罰を蒙って、瞬く暇に身を捨ちょうでの。おぬしには善い見せしめじゃ。聞かっしゃれ。」と云う声が
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
死なぬ者が、かえってっているのだ。細川家の人々は皆、足を浮かしていた。あわてて煙草盆をそこへ運んで行った日頃なじみの小坊主は、
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世界に著名なだかき美人のお手から、せめて腐れたすみれの花束でも、一つ投げられて終生の護符おまもりにしよう、席料の三百フラン、五百法は嫌うところにあらず、とのぼせあがってぞ控えたり。
——ご辺が遺孤を守る忠節は、これを諒とし、これを賞めるにやぶさかでないが、依然、武力を行使し、侵略を事とし、魏を攻めんなどとする志を持つに至っては、まさに、救うべからざる好乱こうらんの賊子、蜀のぞくくらって蜀を亡ぼす者でなくてなんぞ。——それ古人もいっている。天ニ従ウ者ハサカンニシテ、天ニサカラウ者ハ亡ブ——と。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二、ソノ色、黒褐色コッカッショク水甕ミズガメニシテ、底ヲサカサニスルト、赤キ「ペンキ」デ4084ノ数字ガシルサレタルモノ。