“のぼせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逆上84.9%
上気8.1%
上氣2.3%
上衝2.3%
上熱1.2%
1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
をんな逆上のぼせをとこことなれば義理ぎりにせまつてつたので御座ござろといふもあり
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其所に坐つたみのるを見た義男は、その逆上のぼせの殘つた眼の端にこの女が亂れた感情をほのめかしてゐる事に氣が付いた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
美しい素顔を上気のぼせさせて、ハアハア息をはずませ乍ら物を言う様子は、眼の前へパッと咲いた桜のような感じのする娘です。
死の予告 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
そこでかれはだれもかれを信ずるものがないのに失望してますます怒り、憤り、上気のぼせあがって、そしてこの一条を絶えず人に語った。
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
「お富はすつかり上氣のぼせて居るから、河内屋へ歸るにしても、佐吉と一緒でなきや嫌だつて言ふに決つて居ますよ。油屋は派手にはやつて居るが、内輪は火の車だ。河内屋へ乘込むとなれば、あんな世帶は猫の子にやつても惜しくはありませんぜ」
銭形平次捕物控:050 碁敵 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「ま、錢形の親分。もうお目にかゝれないかと心配をしてをりましたよ。昨日はすつかり上氣のぼせてしまつて、どんなことを申し上げたか、自分でもよくは覺えちや居ません。こんな性分の女ですから、勘辨してやつて下さい。惡い犬に吠えられたと思つて」
母、生みの母、上衝のぼせで眼を惡くしてる母が、アノ時甚麽どんなに戀しくなつかしく思はれたらう! 母の額には大きな痍があつた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
母、生みの母、上衝のぼせで眼を悪くしてる母が、アノ時甚麽どんなに恋しくなつかしく思はれたらう! 母の額に大きなきずがあつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
 私達は、あんまり上熱のぼせすぎたんだ。
胚胎 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
世界に著名なだかき美人のお手から、せめて腐れたすみれの花束でも、一つ投げられて終生の護符おまもりにしよう、席料の三百フラン、五百法は嫌うところにあらず、とのぼせあがってぞ控えたり。