“じょうき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上気31.6%
常軌23.7%
浄几13.2%
常規10.5%
蒸気7.9%
蒸汽7.9%
条規2.6%
蒸滊2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心持ち上気じょうきした顔に、喫驚した眼を見開いていた。その様子を、母の秋子は針仕事から眼を挙げて、静かに見やった。
白血球 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
ひとり三年は単純であるかわりに元気が溌剌はつらつとして常軌じょうきいっする、しかも有名な木俣ライオンが牛耳をとっている
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
うらむらくは其の叙するところ、けだいまだ十の三四をおわるに及ばずして、筆硯ひっけん空しく曲亭の浄几じょうきのこりて、主人既にきて白玉楼はくぎょくろうとなり、鹿鳴草舎はぎのやおきなこれをげるも
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
守青年は品子の父と同じ様な意見を述べたが、それは相手を安心させる口先ばかりであって、内心ではある恐ろしい疑いをいだいていた。けたはずれの悪魔を、常規じょうきで律することは出来ない。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
わたしは火に当たろうと思ってそばへると、このなべがなんだかわった形をしているのに気がついた。なべのふたにはまっすぐなくだがつき出して、蒸気じょうきがぬけるようになっていた。
河心の一銭蒸汽じょうきは、曳舟ひきぶね蒸汽を追い越して、河岸の石垣に、あと浪を寄せつけて行きます。幼馴染の景色は何一つ変ってません。何一つ変っていません。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
第三十一条 本章ニ掲ケタル条規じょうき戦時せんじ又ハ国家事変じへんノ場合ニおいテ天皇大権たいけんノ施行ヲさまたクルコトナシ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
第三十二条 本章ニ掲ケタル条規じょうきハ陸海軍ノ法令又ハ紀律きりつ牴触ていしょくセサルモノニ限リ軍人ニ準行じゅんこう
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
何百と云う人間を同じ箱へ詰めてごうと通る。なさ容赦ようしゃはない。詰め込まれた人間は皆同程度の速力で、同一の停車場へとまってそうして、同様に蒸滊じょうき恩沢おんたくに浴さねばならぬ。人は汽車へ乗ると云う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)