蒸滊じょうき)” の例文
何百と云う人間を同じ箱へ詰めてごうと通る。なさ容赦ようしゃはない。詰め込まれた人間は皆同程度の速力で、同一の停車場へとまってそうして、同様に蒸滊じょうき恩沢おんたくに浴さねばならぬ。人は汽車へ乗ると云う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)