“常規”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうき50.0%
つねのり25.0%
きまり12.5%
ルーチン12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今の一部の小説が人にきらわれるは、自然主義そのものの欠点でなく取扱う同派の文学者の失敗で、畢竟ひっきょう過去の極端なるローマン主義の反動であります。反動は正動よりも常規じょうきを逸する。
教育と文芸 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
表面には「駒込西片町にしかたまち十番地いノ十六 寺田寅彦殿 上根岸かみねぎし八十二 正岡常規つねのり」とあり、消印は「武蔵東京下谷したや 卅三年七月二十四日イ便」
子規自筆の根岸地図 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ところで、青麟——青麟と中洲の関係は、はじめ、ただ、貸本屋から本を借りるには、帳面へ、所番地を控える常規きまりだ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こういう仕上げ仕事で、いわば常規ルーチン的な仕事でも、注意してやっておれば、色々新しい現象が見付かって来るもので、その一つは、極微水滴の問題である。
低温室だより (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)