“畢竟”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひっきょう78.6%
ひつきやう12.1%
つまり6.9%
つま0.5%
ひっきよう0.5%
ひつきよう0.5%
ひつけう0.5%
つひ0.2%
ひっきゃう0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“畢竟”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究63.6%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本20.7%
文学 > 日本文学 > 日本文学6.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
独り貉ばかりではない。我々にとって、すべてあると云う事は、畢竟ひっきょうするにただあると信ずる事にすぎないではないか。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そんな気のするのは畢竟ひっきょう自分が平生相撲に無関心であり、二三十年来相撲場の木戸をくぐった事さえないからであろう。
相撲 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しかしアナアキストの世界となつても、畢竟ひつきやう我々人間は我々人間であることにより、到底幸福に終始することは出来ない。
而して余は是れ畢竟ひつきやう、政府と被害民との間に一巨溝の横はりて、相互の意志毫も相通ずるなきに原因することを発見せり。
鉱毒飛沫 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
しかしなあにわたし奈何どうでもいので、からして畢竟つまりなんにでも同意どういいたしませう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
畢竟つまり祖父祖母が下女下男を多く使って居た時の習慣が遺って居たので、仏檀神棚なども、それでしたから家不相応に立派でした。
少年時代 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
牧場の土と成りたいと言ふのも、山で葬式をして呉れと言ふのも、小諸の向町へ知らせずに置いて呉れと言ふのも、畢竟つまるところは丑松の為を思ふからで。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「トいうが畢竟つまるとこ、これが奥だからのこつサ。私共がこの位の時分にゃア、チョイとお洒落しゃらくをしてサ、小色こいろの一ツも掙了かせいだもんだけれども……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「そうとも。たといかの柔弱男子が悲憤慷慨ひふんこうがいしたところで、畢竟ひっきよう人形のなみだじゃわい。何ごとが出来るものか」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
商人の妻になったものが八百屋を呼捨にして横柄だと悪くいわれたり、軍人の妻になったものが魚屋さーんと丁寧に言って良人おっといましめられたり、色々な奇談がございますよ。畢竟ひっきよう良人の資格によって妻たるの覚悟を定めなければならんという思慮がないので、何でも娘時代の理想通りに押通そうとするから間違うのでございましょう。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「いや、そんなに悪う取られてははなはだ困る、畢竟ひつきよう貴方あんたの為を思ひますじやにつて……」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あはれむべし、情極じようきはまりて彼等の相擁あひようするは、畢竟ひつきよう尽きせぬ哀歎なげきいだくが如き者ならんをや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
が、畢竟ひつけうそれもまた名人上手とかいふ風な古來の形しきが當ぜん作り出すかたとらはれた觀念くわんねんと見られぬ事もない。
これは畢竟ひつけう地震ぢしん考慮かうりよしたゝめではなからうか
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
夕に来てはあしたに去る旅路の人の野中なる孤屋ひとつや暫時しばし宿るに似て、我とぞ仮に名をぶなるものの中をば過ぐるのみ、いづれか畢竟つひ主人あるじなるべき
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
とはいへ、それも、畢竟ひっきゃうは、こひしいからのこと、げたいとおもこゝろうみこひしいとおもこゝろうみの、そのそこはかられぬ。