“つまり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
畢竟38.7%
結局30.7%
究竟5.3%
要之5.3%
必竟4.0%
所詮4.0%
結極2.7%
到底1.3%
妻有1.3%
無益1.3%
(他:4)5.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしなあにわたし奈何どうでもいので、からして畢竟つまりなんにでも同意どういいたしませう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
畢竟つまり祖父祖母が下女下男を多く使って居た時の習慣が遺って居たので、仏檀神棚なども、それでしたから家不相応に立派でした。
少年時代 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
なにおどろかせるがるしさに結局つまりいはねばならぬこと今日けふまでもだまつてりしなり
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
自分は一生結局つまり之と云ふ何の仕事もせず、いたづらに生の悪夢にひたつて平凡に死んで行く運命の者ではなからうか。
究竟つまり妾達あたしたちらないからさ。けれども、あたし必然きっと呼んで見せる。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
猿か人間か到底とても判らぬ、究竟つまりは一種の山𤢖と云うものであると答えるより他は無かった。塚田巡査もの解釈にはくるしんだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「僕のは岡本さんの説とは恐らく正反対だろうと思うんでね、要之つまり、理想と実際は一致しない、到底一致しない……」
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
要之つまり、火を出した時は当人は活きていて然も動けなかったのです。活きて居て初めから動ければ直に逃げる訳でしょう。ア、砂糖問屋の者を呼込んで下さい
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
「でも宅の事を始終淋しい淋しいと思っていらっしゃるから、必竟つまりあんな事をおっしゃるんでしょう」と前とほぼ似たような問を繰り返した。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「怪物ぢや無い、人ですよ、人の大きいのです、必竟つまり、人が神様の小さいのと思やいですよ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
そりゃこそ頬邊ほっぺた放埓みだらめがのぼるわ、所詮つまりなにいてもすぐ眞赤まっかにならッしゃらうぢゃまで。
所詮つまり周三がお房をよろこぶ意味が違つて、一ぶつ體が一にんの婦となり、單純たんじゆんは、併し價値かちある製作の資れうが、意味の深い心のかてとなつて了つた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
我儘わがまま過るとお清から苦情の出る場合もあったが、何しろお徳はお家大事と一生懸命なのだから結極つまりはお徳の勝利かちに帰するのであった。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それからねいっそのこと針仕事の方が宜いかと思って暫時しばらく局を欠勤やすんでやって見たのですよ。しかし此頃に成って見ると矢張仕事ばかりじゃア、有る時や無い時が有って結極つまりが左程の事もないようだし、それに家にばかりいるとツイ妹や弟の世話が余計焼きたくなって思わず其方それに時間を取られるし……ですから矢張半日ずつ、局に出ることに仕ようかとも思って居たところなんですよ。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
地球の軌道は楕円の環をなしていると君達は思うだろうが大ちがいサ、実は月が地球のまわりを環をなしながら到底つまりは大空間に有則螺線を描ていると同じ事に、地球も太陽に従ッて有則螺線を大空間に描いているのサ。
ねじくり博士 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
牧之ぼくし柏崎かしはざきより妻有つまりの庄へ山こえしたる時目前に見たる所也。
越後は妻有つまり上田の二しやうをながれて魚野川うをのかは急流きふりうをなし、魚沼郡うをぬまこほり藪上やぶかみの庄川口えきはづれににいたりて信濃をながるゝ川と合して、古志郡こしこほり蒲原かんばら郡の中央ちゆうあうをながれて海に入る。
「それは無益つまりませんでしたね、折角おいでになって」と校長はおずおずしながら言った。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「音さんの細君はもと正木先生のところに奉公していたんですッてネ。音さんが先生の家の畠を造りに行くうちに、畢寛つまり出来たんでしょう……先生があの二人を夫婦にしてやったんでしょうネ」
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「その縁の尽きないのが、究竟つまり彼我ふたりの身の窮迫つまりなのだ。おれもかう云ふ事に成らうとは思はなかつたが、成程、悪縁と云ふ者は為方しかたの無いものだ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さる時はたれか仇をば討つべきぞ。結句つまりは親子三匹して、命をすつるに異ならねば、これ貞に似て貞にあらず、まことの犬死とはこの事なり。かくと心に思ひしかば、忍びがたき処を忍び、こらえがたきをようやく堪えて、見在みすみす雄を殺せしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
貸す時の地蔵顔に取り立てる時の閻魔面、一朱一分でも草加屋に廻してもらったが最後、働き人なら爪を擦り切らしても追いつかないし、商人あきんどは夜逃げかぶらんこがとどの結着つまり