“無益”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むやく43.4%
むえき28.9%
むだ15.7%
やくざ4.8%
だめ4.8%
だめだ1.2%
つまり1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
転宅の事を老人に語るも無益むやくなり、到底その意に任せて左右せしむ可き事に非ずとて、夫婦喃々なんなんの間に決したることならんなれども
新女大学 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
このとほりに器械觀測きかいかんそく結果けつか體驗たいけん結果けつかとは最初さいしよから一致いつちがたいものであるけれども、それを比較ひかくしてみることは無益むえきわざではない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
かめ「書いた物が何よりの証拠だに、お前が幾許いくら知らないと云っても無益むだだよ、これから分家へ往って話をするから一緒においで」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と言つて勝手に取り上げてしまつた。もと/\加茂の二葉葵には長い葉茎はぐきがくつ附いてゐるのだが、清康はそんな物は無益やくざだといつて摘み切つてしまつた。
そこで、外國人ぐわいこくじん吾等われら立去たちさつたあとで、このしま上陸じやうりくして、此處こゝ自分じぶんが、第一だいいち發見はつけんしたしまだなんかと、くだひたつて無益だめもうすのだ。
すると、吾等われらこのしま立去たちさつたあとで、外國人ぐわいこくじんどもがやつてても大丈夫だいじやうぶです。なに海岸かいがんへんまるはた押倒おしたをして、獅子しゝだの、鷲印わしじるしはたなんかてたところ無益だめだ/\。
「それは無益つまりませんでしたね、折角おいでになって」と校長はおずおずしながら言った。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)