“だめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
駄目86.9%
5.9%
無益1.8%
1.4%
徒目0.9%
無効0.5%
徒労0.5%
徒勞0.5%
無效0.5%
絶望0.5%
絶滅0.5%
駄眼0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漏洩が本質的に測定や実験の成否を決定する場合には、ほとんどすべての点が完全でもただ一カ所に漏洩があれば万事が駄目だめになる。
実験室の記憶 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
そのも一つ先になると、浅草だめといって不浄の別荘地——これは伝馬町でんまちょうの牢屋で病気にかかったものを下げる不浄な世界——そのお隣りが不夜城の吉原です。
「もうしましょう! 無益だめです、無益だめです、いくら言っても無益だめです。……アア疲労くたびれた! しかし最後に一ごんしますがね、僕は人間を二種に区別したい、いわく驚く人、曰く平気な人……」
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
私の様子黙って眺めてた夫が「園子!」いうていきなり手エつかんで、「まあ、待ってくれ! こないなったら孰方どっちがどうなるか運だめしや。その薬換えことして飲もやないか」
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
とても來年にならなければ徒目だめだ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「はは、判った。お前はの市郎に惚れているのだろう。無効だめだからおしよ。先方むこうじゃアお前を嫌い抜いているのだから……。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「角川の息子を殺してろうと思って行ったんだけれども、見付かったんで無効だめだった。それから大勢に追掛おっかけられて、やッと此処ここまで逃げて来たんだ。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
けれども徒労だめだった。
乞食 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
徒勞だめだよそんぢや、あんでも六錢の横薦よこゞもつけていてたんだぞ、血統證けつとうしようまでんぞ、あゝ、はねえぞ」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
乳母 あゝ、かなしや! なしゃった/\/\! もう無效だめでござります、もう無效だめでござります。あゝ、かなしや!……なしゃった、ころされさっしゃった、なしゃった!
ヂュリ おゝ、はやめて、そしてしめてまうたら、わたしと一しょにいてくだされ。もう絶望だめぢゃ! 絶望だめぢゃ、絶望だめぢゃ!
よしうでないにせい、まへのは最早もう絶滅だめぢゃ、いや、絶滅だめ同樣どうやうぢゃ、はなれてんでござって、貴孃こなたのまゝにならぬによって。
現在げんざいわたくしとて、まだまだ一こう駄眼だめでございますが、帰幽当座きゆうとうざわたくしなどはまるでみにくい執着しゅうじゃく凝塊かたまり只今ただいまおもしてもかおあからんでしまいます……。