“とらう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
徒勞75.0%
徒労25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
醫者いしやは一がう倍量ばいりやう注射ちうしやした。しかしそれは徒勞とらうであつた。病人びやうにん發作ほつさあひだみじかくなつた。病人びやうにんそのたび呼吸こきふ壓迫あつぱくかんじた。近所きんじよものも三四にん苦惱くなうする枕元まくらもとみな憂愁いうしうつゝまれた。おしな突然とつぜん
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しかし畢竟ひつきやう徒労とらうであつた。彼は作家としては出直すより外なかつた。世間人としては、余りに子供じみて、筆が利かなさすぎた。兄はそのやくざな弟をよく面倒を見てくれた。そして慰め励ました。
(新字旧仮名) / 徳田秋声(著)