“ただ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タダ
語句割合
21.0%
10.1%
9.7%
8.9%
7.8%
7.3%
6.7%
6.2%
3.5%
2.8%
尋常1.9%
普通1.8%
1.6%
無代1.5%
無料1.2%
無銭1.0%
0.6%
0.5%
無償0.4%
0.4%
0.4%
0.3%
0.3%
0.3%
無賃0.3%
0.2%
0.2%
無代価0.2%
0.2%
便0.1%
容易0.1%
0.1%
多田0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
無代償0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
不断0.1%
只々0.1%
唯々0.1%
平常0.1%
徒労0.1%
0.1%
0.1%
無価0.1%
無価値0.1%
無價0.1%
空手0.1%
0.1%
糜爛0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
誰何0.1%
0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門卒はそれを賈耽に報告して、他に異色の者を認めず、かの尼僧の衣服容色が異っているのみであったと陳述すると、賈は訊いた。
酒で頭脳れたようになっている芳太郎は、汽車のなかでも、始終いらいらしていた。そして時々独りのような棄て鉢を言った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
私はもう一度かの僧を呼び止めて、元禄武士に対する彼のらざる意見を問いして見ようかと思ったが、彼の迷惑を察してやめた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
謁見室には一人宮相だけが残っていた。夜と昼との境目の、微妙な灰色の外光を、窓からに受けながら、彼は思いに沈んでいる。
闘牛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
若者け、ちにその準備にかかりました。準備ってもにそううるさい手続のあるのでもでもございませぬ。
信長の問いを受け継いで、宣教師の一名が、生徒にした。信長はすぐ察した。この教室には今まで教師はいなかったものとみえる。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……お前さんに漕げるかい、と覚束なさに念を押すと、浅くてが届くのだから仔細ない。、一ヶ所の知れない深水の穴がある。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
東上州から見た冬の秩父連山は、に色彩がうるわしい許りでなく、自分には更に懐しい思い出の湧く山である。或年の冬であった。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
よく見るとそれは大きな黒い夜蛾だった。葉子は神がかりが離れたようにきょとんとなって、不思議そうに居ずまいをしてみた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
家中のものの誰れ彼れが彼を随意につかまえて、彼らの云い分をりちらし、あれこれと問いす。それを避けようとはしなかった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
不断、そうやがるとよ、いか。手前ン狂女がな、不断そう云やがる事を知ってるから、手前だって尋常は通さないんだぜ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼も最初のうちは普通の強盗で、顔を見知られないために殺すのだということでしたが、中途から噂が変って、金を奪うためのみではない。
耳香水 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
だのに、ぜひとも今夜、むかし二人が初めて会ったあの梅園のほとりへ来てくれという、の女の哀願も、切々と書かれてある。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無代ででも貰って行くような調子で、若旦那済まねえがこれを少し分けておくんなさいと言うと、やるから持ってけ——だが負からねえぞ。
とと屋禅譚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「ねえ、旦那、何なら一週に二度、いや三度でも、旦那のお顔を無料らせていただきたいと思っておりますんで。」
(新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
連れてったせた車掌がいい男で、に煙草入を——洋服の腰へ手を当てて仕方をして——見たから無銭のりではありません。られたのです。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いや、天災は、まだしも。人災を坐視している法はない。すべしだ。おれは、匡してやろうと思う」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不善あらば善にさんための反省を重ね、個性をよりよく磨く機関とみなし、謙虚営々習得したものに相違ない。
くそ喰らえだ! おれは、無償でもやろうかと思ってたのだが、もう断じて、やらないぞ! 帝国を三つよこしたって、呉れてやるもんか。
は坐ッていられぬように、そして柱に懸けた薄暗い姿見にい、糢糊写るが笑顔をき込んで、あやすような真似をして、片足浮かせて床の上でぐるりと回り
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
これをそうと正解が大いに発奮努力することでありまして、もし世の中に初めから正解ばかり行われていたら、世の中は一所停滞であります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
子顔渕に謂いて曰く、之を用うるときは則ち行い、之をつるときは則ち蔵す。我と爾と是れあるかなと。子路曰く、子三軍をらば、即ち誰と与にせんかと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
◯次の十二節—十六節は「人はいかなる者ぞ、いかにしてからん、女の産みし者はいかなる者ぞ、いかにしてしからん」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
化石はその字面から言うと変化した石であるが、これに反して殭石は原と生きていた物が死んでも依然としてその遺骸が保存せられているという意味を表わしていて
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
愚はどこまでも承認するがこの質問に出逢うまでは無賃で乗れるかのごとき心持で平気でいたのは事実である。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
闇をよってくる血の香がプーンとつ。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信婦人の車に乗じ、ちに門に至りてゆることを求め、ようやく召入れらる。されども燕王を装いてわず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その多くは無代価で書物を貰はうとするで「平素から貴君を尊敬してゐる」とか、「御著作は欠かさず読んでゐるが、近頃手許が苦しくて買へないから」
小杜の蔭に潜んできいると、暫時して妍華超絶に別嬪どころでなく、真に神品たる処女、多人数諸方より来り集い、全く露形して皎月下に身を洗う。
すなわち便ちにに青薬一丸を授け、而してこれに告げて曰く、汝この薬を持ち、水を以てこれをき、って眼臉に塗らば、形まさに自ずから隠るべしと。
なるほど容易ならぬ物音がしてくる。ドドドドドドドドと、太鼓を打っているようにも聞こえれば、またどこかで滝の水が一時に海へ落下してくる音のようにも思われてくる。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
わが心はに今のこの楽しさを感ずるのみならず、実にまた来たるべき歳月におけるわが生命とわが食物とは今のこの時の感得中にあるべきなり。
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
宿直をして鼻垂小僧にからかわれて、手のつけようがなくって、仕方がないから泣き寝入りにしたと思われちゃ一生の名折れだ。これでも元は旗本だ。旗本の元は清和源氏で、多田満仲後裔だ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
子供の体のでないことが、朝になってからようやくお銀にも解って来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ふる微醺に彩られて、更に別様のを加へぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ホンマの無代償だよ。こちらへ寄ったり。押してはいけない。チャカポコチャカポコ……
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
今日を好機会として、この昔ばなしの中にはなして置くことは、間違いをし、を取り消すよすがともなろうと存じてかくは話をしたような訳であります。
考えれば考える程起る不審を、青年にす勇気も持合せなかった。彼の正しい感じにれば、この恩人はあまりに疲れていた。くは虐げられていたようであった。
自殺を買う話 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)
すると、時計の直しが見つからないで剛腹をかかえ込んだ、れた脂っぽい眼付の男も、同じように樫の木のように固たそうな脛を投げ出して寝転んでいた。
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)
彼等と擦れ違いに、時計屋が洞穴のようにれた眼玉を窪ませて帰って来た。
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)
不断でさえ日の眼に当ることなしに不断にじめじめと陰険な渋面をつくって猜疑の眼ばかりを据えているあの憎たらしい坂道は、どんなにか滑り易い面上に
ゼーロン (新字新仮名) / 牧野信一(著)
只々作者にハつまらぬ事にハつまらぬという面白味が有るように思われたからそれで筆を執ッてみた計りです。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
変って居るのは唯々何時もの通り夜になると不動様を拝むことだけで、僕等もこれは最早見慣れて居るからて気にもかゝりませんでした。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
冷視、憎悪、侮蔑、嘲笑——そういった色が読みとれるような、また、謙吉の罵りに義憤を感じたのか、いずれにしろ、その情景には平常ならぬものがあった。
方子と末起 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「調べに行くんなら調査旅費を出させなさいな。いつかの川越みたいに、持ち出しの徒労帰りじゃあ……」
痀女抄録 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
いくつか病棟があったが、この子供たちのかったのは、いちばん後方にあった、病舎でした。そうじのゆきとどいた、きなへやのには、幾列となくベッドがしくんでいました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
お初の慾望は、平馬の、れ心に充ちた目つきにられたように、浅間しい、歪み、されたものになって来た。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「何だ。無価泊めようと云うのじゃねえのか。」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
与える方にとっては、無価値のものであった。が、佐吉のこと、それをどう利用し、どのくらいな収入としているか、秀吉は興味をもって見ていたのである。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『エ、おい、べら棒な。う見えても急所だぜ。問屋の菎蒻ぢやあるめいし、無價で蹈まれて間に合ふけえ』。
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
「自分じゃい時分から育てた芳ちゃんが、まんざら可愛くないこともないんでしょうけれどね、やっぱりあの爺さんと別れられないんでしょうよ。お爺さんだって、今となっちゃ空手じゃ出て行きゃしませんからね。」
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この写真が、いま言った百人一首の歌留多のように見えるまで、御堂は、金碧蒼然としつつ、漆と朱の光を沈めて、月影に青いを見るばかり、しく、清らかである。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けれども患者の病名だの処方だのを書いた紙箋を繰って、胃が少し糜爛れたんだという事だけ教えてくれた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
歩と驟と、おのもおのも異に、文と質と同じからずといへども、古をへて風猷を既にれたるにしたまひ、今を照して典教を絶えなむとするに補ひたまはずといふこと無かりき。
「国歌の人を鼓舞して忠誠を貫かしめ人を劇奨して孝貞くさしめ」云々「に花を賞し月をで春霞にり風鳥に心を傾くる」
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
肉が朽ち、顔や、目や、鼻がれ、崩れて、悪臭を放っている。
森の暗き夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ジ其名実ヲシ集メテ以テ之ヲ大成シ此ニ日本植物誌ヲ作ルヲ素志トナシ我身命ヲシテ其成功ヲ見ント欲スニハ其宿望遂ニ抑フ可カラズ僅カニ一介書生ノ身ヲ以テ敢テ此大業ニ当リ自ラツテ先ヅ其図篇ヲ発刊シ其事漸クシトモ後クモナク悲運ニ遭遇シテ其梓行ヲ停止シ此ニ再ビ好機来復ノ日ヲ
昔孔子老耼を見て帰り三日らず、弟子問うて曰く、夫子老耼を見て何をせしか、孔子曰く、われ今ここにおいて竜を見たり、竜はうて体を成し散じて章を成す、雲気に乗じて陰陽は養わる
それから法水は、ウルリーケを手招いて、当時四人が占めていた位置をした。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
此の間、彼の頭に殘るやうな出來事と謂へば、生母くなられた位のことであつた。それすら青春の血のゆる彼に取つては、些と輕い悲哀を感じた位のことで、決して左程の打撃では無かつた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
髪は塵埃れてけ、面は日に焼けて品格なき風采のなおさら品格なきが、うろうろのそのそと感応寺の大門を入りにかかるを、門番り声で何者ぞと怪しみ誰何せば
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
啀み合えば合うほど、自分の反抗心と、憎悪の念とが募って行くばかりである。長いあいだ忘れていた自分の子供の時分に受けた母親の仕打が、心にれてゆくばかりである。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
女は生れさえすりゃ誰でも処女だ、純潔だのに、一人で純潔がって廓の売色を、れた、れた、浅ましい、とその上に、余計な事を、あわれがって、慈善家がって、う済まして、ツンと気取った。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)