“訂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ただ38.9%
てい27.8%
むす11.1%
たゞ11.1%
さだ5.6%
なほ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
というのを、為守が聞いて腹を立てて、早速法然へ手紙でそのことの不審をただしてやると、法然は、決してそんなことがある筈はない。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この両人ふたりが卒然とまじわりていしてから、傍目はためにも不審と思われるくらい昵懇じっこん間柄あいだがらとなった。運命は大島おおしまの表と秩父ちちぶの裏とを縫い合せる。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今日肯来訂酒盟 今日 あえて来たりて酒盟しゅめいむす
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「よし/\お前は苦しさうだ。俺が代つて懺悔ざんげしてやらう。違つたところを、お前がたゞすが宜い」
近年新聞紙の報道するところについて見るに、東亜の風雲はますます急となり、日支同文の邦家ほうかも善鄰のしみをさだめているいとまがなくなったようである。
十九の秋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
其中固つた所を拾ひ上げては假名遣をなほして行くと云ふ樣なことならば、漸を以てしても宜しからうと思ひますけれども、其の文語に定まつて居るものは正として
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)