“交”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
まじ32.8%
かわ14.9%
13.5%
12.0%
かは5.5%
ちが3.6%
まじわ3.4%
まじわり2.4%
こう1.2%
まじは1.2%
(他:93)9.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“交”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語20.1%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行5.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌5.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その毛は五分ごぶくらいなのと一寸いっすんくらいなのとがまじって、不規則にしかもまばらにもじゃもじゃしている。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おりから、本邸の方でどっと人の笑う声、それも一人二人ではなく、男の声にかねを切るような女の声がまじって騒がしい。
辛防しんぼう肝心かんじんだと思って左右かわがわるに動かしたがやはり依然として歯は餅の中にぶら下っている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さても、どれほどの好男いいおとこに生れかわって、どれほどの金子かねを使ったら、遊んでこれだけ好遇もてるだろう。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
べつ言葉ことばはさず、またものをいつたからといふて、返事へんじをする此方こツちにもない。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
――はやくも飛沫しぶきがあがり、矢が飛びい、敵味方の喊声かんせいが、三ヵ所ほどの浪打ちぎわで、つむじを巻いた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「能くぜ返す奴ぢや。小説家志願だけに口の減らぬ男ぢやナ。併し汝が瘠肱を張つて力んでも小説家ぢやア銭が儲からんぞ。」
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
日吉も、その中にじって、握り飯をにぎっていた。勿論、自分の口へも、二つや三つ頬張ったが、誰も、何ともいう者はない。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うへ雙方さうはうとも、ものおもひにふけつて、一言葉ことばかはさなかつたのである。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼の好むごとく我は目を向け、百の小さき球のむれゐてその光をかはしつゝいよ/\美しくなれるを見たり 二二―二四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
武蔵は、両脇へ槍をつかんだ。たがちがいに、槍と槍をもって、彼の体を挟んだ二人の法師は、わめき合って、味方へ、
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
栗山善助などの豪胆者をひとりひとり隊に付けて、万一、不審な行動に出たときは、即座にその部将と刺しちがえて死ぬべしと
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
初め五郎作は抽斎の父允成ただしげと親しくまじわっていたが、允成は五郎作にさきだつこと十一年にして歿した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
すべて中津の士族は他国にいずること少なく他藩人にまじわることまれなるを以て、藩外の事情を知るの便なし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「農家義人伝」はこの変化を「まじわり博徒ばくとに求む、けだかたきの所在を知らんと欲する也」と説明している。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「それじゃアすこし聞く事が有るが、朋友ほうゆうまじわりと云うものは互に尊敬していなければ出来るものじゃ有るまいネ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
沖縄の方にはドンガという語はないが、旧三月四月のこうの季節をウルズミともヲレズミともいう語があって、「おもろ」の中にもよく出てくる。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
クルックの『北印度の俗教』一巻七三頁に、アーマドナガールで四、五月のこう二村の童子石を打って闘う。
まじはれどもかつなさけみつより甘きを知らず、花咲けども春日はるびうららかなるを知らず
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そのなかに氏の原稿を貰つて一儲けしようと目論もくろみを立ててゐる出版業者も幾人いくたりまじはつてゐた。
まじはりを絶つとは言ひしかど、よしみの吾を棄つるに忍びざる故と、彼はこの人のなほおのれを友としてきたれるを
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
此地にはげに兄弟に等しきポツジヨあり、姉妹に等しきロオザ、マリアあれど、是等のまじはりは永遠なるべきものにあらず。
「ああなると、手のつけようも、足のつけようもありませんね、さすがの北原君でもまぜっ返す隙が無いじゃありませんか」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そのなかに一人の若い大学教授がまぜつてゐたが、娘はこの男が気に入つて嬉しい恋仲になつた。
だが、その代りにたしなみの方ではまざりつなしの画家ゑかきにならうとして、いろんな物を食べ歩いた。
うら親類しんるゐ二人ふたりまざつた、……なかない巡査じゆんさなどは
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのつるむときはすなわち変じて二小蛇とる、竜の性粗猛にして、美玉空青ぐんじょうづ、喜んで燕肉を嗜む
前の電線はりがねに雀がチユチユツと飛んで来てつるんだかと思ふとパツと別れた。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
が、群青色ぐんじょういろにはろばろと続いている太平洋の上には、信天翁あほうどりの一群が、飛びうているほかは、何物も見えない。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
その闇を背景として、背景よりはいくらか黒い紫色で、蝙蝠こうもりの群がせわしくとびうている。
南方郵信 (新字新仮名) / 中村地平(著)
とにかく蜥蜴が地中に棲んで蚯蚓みみず様に堕落したのだが、諸色こもごも横条を成し、すこぶる奇麗なもある。
『博物志』に、天門山に大巌壁あり、直上数千じん、草木こもごも連なり雲霧掩蔽えんぺいす。
二人は、時々顔を見合せ、目くばせをしながらナホ、了解が出来ぬ、と言ふやうな表情をカハしかはし、馬の後を走つて行く。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其等には、互ひに、自然の寂しさ・人事の無聊を述べカハす様になり、短歌固有の細みと、仏徒の生活情調とが融合した。
わづか百枚以内の短篇を書くのに、悲喜こもごも至つてゐるやうでは、自分ながら気の毒千万なり。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
張玉も陣をつらねて進むや、城中もまた兵を出して、内外こもごも攻む。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
阿部伊勢守正弘は三四月のかう病に罹り、五月以後には時々じゞ登城せぬ日があり、じゆん五月九日より竜口たつのくち用邸に引き籠り、六月十七日午下刻に瞑した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしはかみに此移居が明治五六年のかうであつたと云ふ一説を挙げた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
つまらなそうに地面をかぎながら黒が立ち去っていったあとまでも忠相と泰軒の声はかたみにつづく。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と言いかけて、ものおじしたように他の二人の顔をかたみに見くらべたのは、お畳奉行別所信濃守。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そうして今日までかよう中、洋次郎は図らずも今この“ツリカゴ”の中で、一人の見知らぬ男に話しかけられた。
孤独 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
雪之丞は、ともすれば、相手の至情、至恋に、哀れさを覚えようとするのであったが、浪路の白い和らかい肌の下には、親ゆずりの血がかようているのだとおもえば、いい難い汚らわしさが感じられて来るのだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
逃げて行く二人を追いながら玄関まで主馬之介は走り出たがそばの半弓を押っ取るや、やじりを抜き取った矢をつがえて討手の勢へ声を掛けた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それを入口の扉に連結して、扉を外から開けば、本尊の前の弓が、自然に切って離され、それにつがえた苧殻でも、両刃の剣でも、間違いもなく正面の扉を開けた人間の左の胸へ
その国の人が乗っていると聞いて、はるばる他の車室から、かわるがわる顔を見にくる。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
皆が代るがわる手を差し出したが届かなかった。
少年の死 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
既にして後人がこも/″\起つてこれを増益した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
然らずんば奸臣てうに満ち、乾綱けんかうひもを解き、内憂外患こも/″\至り、かの衰亡の幕府とえらぶなきに至らむ。於是乎こゝにおいてか、憂国之士、奮然蹶起けつきして、奸邪を芟夷さんいし、孑遺げつゐなきを期すべし。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「おい貴様何のためにあんなやつつきあっているのだ」というと「何少し思うことがあるのだ」などと平気にすましこんでる。
イエスキリストの友誼 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
夜の寄席の帰りにつきあうだけでは足りなくなって、お互いに朝から行ったりきたりした。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
巻八(一四六五)に、藤原夫人ふじわらのぶにんの、「霍公鳥ほととぎすいたくな鳴きそ汝が声を五月さつきの玉にくまでに」があるが、女らしい気持だけのものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
午後二時三時のあいだは、涼しいと思う彼の家でも、九十度にも上る日がある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「これでお内儀さんを可愛がれア申し分なしだ。」と誰やらがぜッかえした。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
……その間に軽羅うすものを纏うた数十名の美人が立ちこもって、愉快な音楽に合わせて一斉に舞踏を初める……。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
また互いに刺しがえ、あるいは、なにか天へむかって怒るようにどなったせつなに、立ち腹切って、朽木のようにどうと仆れる者もあった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)