トップ
>
交
>
かた
ふりがな文庫
“
交
(
かた
)” の例文
どうしようかと惑ったように犬は私と妻の顔とを
交
(
かた
)
み代りに
窺
(
うかが
)
っていたが、ついに身を起して寝台の方へ近付いて行った。そして一跳躍すると寝台に飛び上った。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
つまらなそうに地面をかぎながら黒が立ち去っていったあとまでも忠相と泰軒の声は
交
(
かた
)
みにつづく。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そして絵を岩の端しに離し、自分は傍らの大岩にもたれ加減に、狭い足場の許すかぎり、後ろへ身を退いて、俺と絵とを
交
(
かた
)
み代りに眺め入る。彼も俺同様、あぶなっかしい位置に居るのだ。
ある偃松の独白
(新字新仮名)
/
中村清太郎
(著)
行々子
(
よしきり
)
が遠くで、近くで、
交
(
かた
)
み代りに鳴いている。
一本刀土俵入 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
高札の下で勘次彦兵衛と落合った釘抜藤吉、これだけ洗い上げて来た二人の話を
交
(
かた
)
みに聞きながら磯屋の前まで来て見ると、門でもないがなるほど横手に
柴折戸
(
しおりど
)
がある。
釘抜藤吉捕物覚書:06 巷説蒲鉾供養
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
と言いかけて、ものおじしたように他の二人の顔を
交
(
かた
)
みに見くらべたのは、お畳奉行別所信濃守。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“交”の意味
《名詞》
(コウ)付き合い、交わり。
(コウ)年月や季節の変わり目。
(出典:Wiktionary)
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
“交”を含む語句
交際
交換
入交
交互
交々
交渉
交代
交叉
取交
交情
打交
交趾
眼交
交尾
交錯
交誼
情交
人交
目交
飛交
...