“交互”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうご37.5%
かたみ16.7%
かわるがわる8.3%
たがい8.3%
かうご4.2%
たがひ4.2%
いれちがい4.2%
かはりがはり4.2%
すれちがひ4.2%
たがいちがい4.2%
たがひちがひ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飛行機全台数二千機中六百台の偵察機は各母艦より飛翔ひしょうして輪形陣の進航前方を、交互こうご警戒し、時速三十キロにて北西に向い航行中なり……
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
七八年前の冬休みに、うさぎを一匹もとめて、弟と交互かたみに擔いで、勤め先から歸省したことが、ふと彼れの心に浮んだ。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
そして、その上下二様の括弧形をした水の跡を、左右交互かわるがわるに案配していったのだよ。つまり犯人は、あらかじめ常人の三倍もある、人形の足型を計っておいた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
互いにむつみ合うはおろかの事、かえって交互たがいに傷つけ合い、甲斐かいの武田は越後えちごの上杉、尾張おわりの織田、駿河するがの今川
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
おつぎとみなみ女房にようばうとはあひならんで勘次かんじたいして交互かうごおろ連枷ふるぢがどさり/\とにはつちつとこはばつた大豆だいづからはしやりゝ/\と乾燥かんさうしたかるひゞき
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ばあさまのだつておめえさけぢや酩酊よつぱらあからやつてさつせえよ」ばあさんそばから交互たがひさかづきすゝめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さて太夫はなみなみ水を盛りたるコップを左手ゆんでりて、右手めてには黄白こうはく二面の扇子を開き、やと声けて交互いれちがいに投げ上ぐれば、露を争う蝶一双ひとつ、縦横上下にいつ、逐われつ、しずくこぼさず翼もやすめず
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかしおつぎがぢつゝそれでも餘儀よぎなくかくしてつてつたこめ必要ひつえうはなかつた。念佛ねんぶつ伴侶なかま交互かはりがはりすこしづゝの食料しよくれうつててくれるのを卯平うへい屹度きつとあましてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
汗を流さんと風呂場に急ぐ廊下の交互すれちがひに、貫一はあたかもかの客の湯上りに出会へり。こたびも彼はおもてを見せじとやうに、慌忙あわただし打背うちそむきて過行くなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
入ったところは玄関の間といった体裁で、床一面に蓆籘シットが敷詰めてある。次の押扉おしどを押すと部屋かと思いのほか長い廊下になっていて、その両側に交互たがいちがいに部屋の扉がついている。
『それぢやあ、なんにもなりませんよ! 何よりも先づ第一に、水金鳳きつりぶねの葉を交互たがひちがひに撒き込むことですよ、さうしてから初めてその……。』