“交〻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こもごも88.5%
こも/″\11.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新刊の『活文壇』は再三上野三宜亭さんぎていに誌友懇談会を開き投書家を招待し木曜会の文士交〻こもごも文芸の講演を試むる等甚つとむる処ありしが
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
と、手燭てしょくをかざして、寺の庭を、奥ふかくまで導きながら、羽柴家の人々は、交〻こもごもにいい訳をのべて、客に謝するのであった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吾人は濃情なる父と子が幼孫を傍らに侍せしめて往事を語り悲喜交〻こも/″\至れるの状を想見して彼等の為に祝せずんばあらず。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
「震災後二年を隔てゝ夏秋の交に及び、先生時邪に犯され、發熱劇甚げきじんにして、良醫交〻こも/″\きたしんし苦心治療を加ふれど効驗なく、年八十にして七月十八日溘然かふぜん屬纊ぞくくわう哀悼あいたうを至す」
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)