“交際”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
つきあ37.2%
つきあい32.2%
つきあひ8.8%
づきあい4.4%
こうさい3.2%
まじわり2.2%
まじわ1.6%
かうさい1.3%
つきあつ0.9%
づきあ0.9%
(他:23)7.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“交際”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸29.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.1%
文学 > 日本文学 > 戯曲4.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
交際つきあえば悪びれた幇間ほうかんになるか、威丈高いたけだか虚勢きょせいを張るか、どっちか二つにきまっている。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
力士すもうは勿論三座の役者から四十八組の火消しごとし仲間、誰彼となく交際つきあうので、次郎兄い次郎兄いと顔がよい。
善悪両面鼠小僧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
新「少し金が入用いりようだからよ、これを持って行って金を借りるんだ、友達の交際つきあいで仕様がねえから持って行くよ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ただ、ここに一人生不動だけは、長兵衛と交際つきあいこそあったが、親分乾分の縁はなかったので、この災禍から免がれていた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はんなひと仲間入なかまいりをして、其仲間なかまなりの交際つきあひに、損もとくも感じなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三好夫人 それやもう、置かないで済めばね。あたくしんとこなんかも、主人の方のお交際つきあひさへなければ……。
写真(一幕) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「まア、そう素気すげないことを言うな。お前はひと交際づきあいがわるくて困る。いったい、この象がどうしたんだと」
店の仕事から奉公人の指図、台所から掃除洗濯、近所交際づきあい、何一つとして手抜てぬかりはない。
女の一生 (新字新仮名) / 森本薫(著)
その無断むだんで安藤の家をでて、以前交際こうさいした家にちちしぼりをしておった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
しまいには、訪問者の顔を見れば、絵をぬすみに来たのではないかとうたがいだして、正直な村の人たちとも、交際こうさいをしないようになってしまいました。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
殿方とのがた交際まじわりはどうしてああさっぱりと行きとどいているのだろうと、お艶は涙のこぼれるほどうれしかった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
けれどもあさましい人間である以上、これから先何年交際まじわりを重ねても、この卑怯を抜く事はとうていできないんだという自覚があった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ところが今の場合のように、これまで全然交際まじわったことのない高等生物に対するということになると、どうしてよいか、どこから始めていいか、さっぱり、見当がつかないのだ。
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
彼女は遊びとしては、若手の人気ある俳優たちと交際まじわっていた。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
これぞ當時たうじ巴里パリー交際かうさい境裡じやうり大流行だいりうかうの『きくくに乙女おとめ』とて
わたしはいつのまにかのコスモポリタンになつて、同郷人どうきやうじんとよりも、他國人たこくじんと、餘計よけい交際かうさいするやうになつてゐた。
交際つきあつてはぞんほかやさしいところがあつておんなながらもはなれともない心持こゝろもちがする
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
少し容貌きりようの自慢かと思へば小面こづらが憎くいと蔭口かげぐちいふ朋輩もありけれど、交際つきあつては存のほかやさしい処があつて女ながらも離れともない心持がする
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つぶやいている間に、浪人仲間の客の二人は、浪人交際づきあいらしい打解けた挨拶のうちに坐り込んだ。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして、世間態の表面の様子は、世間並に池上とわたくしとは夫妻のように見せかけ、内実では葛岡も加えてきれいな三人のお友だち交際づきあいをする。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
奈何に二人の心と心とがハタと顔を合せて、互ひに同じ運命を憐むといふ其深い交際まじはりに入るであらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そして、その無邪氣むじやきさや、陽氣なおしやべりや、氣に入らうとする努力で、お互ひの交際まじはりに滿足する程度の愛着を私の心に起さした。
私はそういうような不潔な事をやる人と交際つきあわんものですから一向始めの内は様子が知れなかった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「だから、だんだん交際人つきあいてがなくなるんさ。平田さんが来る時分には、あんなに仲よくしていた小万さんでさえ、もうとうから交際つきあわないんだよ」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
諾来よしきた、と頼まれて、紙入を隠してやったのが暴露ばれたんで、掏摸の同類だ、とか何とか云って、旦那方の交際つきええが面倒臭くなったから、引払ひッぱらって駈落だとね。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これは何うも、わっちはいけぞんぜえ者の仙太郎と申す、通常たゞなら旦那様方にお目通りなんざア出来る身の上ではごぜえやせんが、私のような人間へお交際つきええなさるようじゃア御運のえのでごぜえやすが、お父様とっさんのことをお聞きなすって
新二郎 杉田さんもそういうとったです。何しろ二十年も会わんのやけに、しっかりしたことはいえんけど、子供の時から交際つきおうた宗太郎さんやけに、まるきり見違えたともいえんいうてな。
父帰る (新字新仮名) / 菊池寛(著)
——し、かかる方たちと、何のかなしみも、怒りもなく、楽しく交際つきおうて生きて行ける世の中であれば、どんなにうれしいことであろう——それを叶わずさせたもあの敵どものなせるわざ——よし、とてものことに、現世ながら、魂を地獄におとし、悪鬼羅刹らせつ権化ごんげとなり、目に物見せてつかわそう——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
それまでは、彼等は互に友達交際づきあひ親類交際をして、仲よく往来して居た。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
この千久馬は、中学時代から今日までに落第四度といふ記録保持者で、別にこれといふ原因もなく、学校を怠ける癖がつき、生来どちらかと云へば内気で、友達交際づきあひも少く、従つて方々を遊び歩くといふよりも、一人二人のきまつた相手と
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
そこで豊吉はこの「ひげ」と別に交際ゆききもしないくせに「ひげ」は豊吉の上にあんな予言をした。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
管理人になってからは、いうまでもなくすべての管理人と同じように振舞って、村で小金でもためていそうな連中とは互いに交際ゆききをしたり、子供の名附親になったりするが、貧乏人からは特定の小作料を勝手に増額してじゃんじゃん取りたてる。
最後さいごにアイヌの爲に北海道の地よりさらに北方に追ひ遣られたるならんと考へらるアイヌとはコロボックルとかつて平和の交際かうえきをも爲したりしと云ふに如何いかにして
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
『——ならば、よいではございませんか。この先に美味うま汁粉屋しるこやができましたね。右衛門七のやつも、先刻さっき、食べたいなどと云っていましたから、交際つきあっておやんなさいな』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どう考えても交際つきあうのはいやでならなかった健三は、またどうしてもそれを断わるのを不義理と認めなければ済まなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そんな奴等やつら交際つきえゝしたにやかぎりはねえが、すみはうにちゞまつてりやなんともゆはねえな」勘次かんじがついてあひだにおつぎは枯粗朶かれそだをつ火鉢ひばちおこした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それそれその親睦会が有るから一所に往こうッてネお浜さんが勧めきるんサ。私は新富座しんとみざか二丁目ならともかくも、そんな珍木会ちんぼくかいとか親睦会とかいうもんなんざア七里々しちりしちりけぱいだけれども、お……ウーイプー……お勢がいきたいというもんだから仕様事しようことなしのお交際つきやいいって見たがネ、思ッたよりはサ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
千世子が自分から進んで交際つき合をしたいと思うほど美くしいに(ママ)は会えなかった。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
美くしくもなくすぐれた頭を持って居ると云うでもない京子と気まずい思い一つしずにこの久しい間の交際つき合たもたれて居るのは不思議だと云っても好い事だった。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
まで案ずる事はあるまい。交際つれあいのありがちな稼業の事、途中で友だちに誘はれて、新宿あたりへぐれたのだ、とう思へば済むのであるから。
夜釣 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
唄う方も身につまされて、これでもお前さん、人間交際づきええもすりゃ、女出入でいりも知らねえじゃあねえ。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すべて世の交際まじらひを避けおのがわざを行はんためその僕等と共にとゞまりてこゝに住みこゝにそのむくろを殘せり 八五—八七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
一方豪奢な行列を調え、城下を堂々と練るかと思うと、他方軽輩の姿をして、地下の人達と交際まじわるのを、ひどく得意にして、好いたものである。
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)