“裏店”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うらだな98.8%
うらたな1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肴屋さかなや、酒屋、雑貨店、その向うに寺の門やら裏店うらだなの長屋やらがつらなって、久堅町ひさかたまちの低い地には数多あまたの工場の煙筒えんとつが黒い煙をみなぎらしていた。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
伝ふる所に従へば、父玄道は人となつて後久しく志を得ずに、某街の裏店うらだなに住んでゐた。家に兄弟十八人があつて、貧困甚だしかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
浮世小路から帰って来た御免安兵衛、雲母橋際きららばしぎわ裏店うらたなに寝そべって、しきりに昨日のことを考えている。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)