“漲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みなぎ93.0%
みな4.4%
0.6%
ミナギ0.6%
あふ0.2%
はびこ0.2%
ひた0.2%
みなき0.2%
みなぎら0.2%
みなぎり0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一種、眼のみそうなが室内にって、周蔵は起上って坐っていたが、私の入って来ると同時にまたごろりところんでしまった。
黄色い晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)
実生活の圧迫を逃れたわが心が、本来の自由にね返って、むっちりとした余裕を得た時、油然ぎり浮かんだ天来彩紋である。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いまじぶんになると、毎日台所へ来て、水瓶に水をったり、洗い物などしてゆく近所の洗濯婆さんであった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中臣・藤原の遠祖が、天二上に求めた天八井の水を集めて、峰を流れ降り、岩にあたつてつ川なのであらう。瀬音のする方に向いて、姫は、を合せた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
明るい美しい陽の光が、山々谷々に充ちれ、空には赤い太陽と蒼白い月とがかかっている……。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そうして見る間に末広がりに煙りの先が広がって空一面にったかと思うと、沛然と暴雨が降りかかった。暴雨は谷間に滝のように注ぎ、そこにったての物を押し流そうとするのでもあろう。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
立待岬から汐首の岬まで、諸手を擴げて海を抱いた七里の砂濱には、荒々しい磯の香りが、何らず北國の強い空氣につて居る。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
華奢で、筋肉質で、きかん気で、喧嘩強そうで——そのくせ、顔一面にる恐怖は、死面一杯に青隈になってコビリ附いて、物馴れた平次も、その不気味さに身をわせた程です。
山の手の賤妓は揮発油の匂をしてお座敷に来り、カッフェーの女給仕は競馬石鹸の匂芬々として新粧を凝し千束町の白首は更にアルボース石鹸の臭気をいとわず。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
聖彼得寺の塔の湧出したる、橄欖の林、葡萄のの緑いろ濃く山腹を覆ひたる、瀑布幾條かつる巖の上にチヲリの人家のりたるなど、皆かつがつ我筆に上りしなり。