“漲”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
みなぎ92.6%
みな4.8%
0.7%
ミナギ0.7%
あふ0.2%
はびこ0.2%
ひた0.2%
みなき0.2%
みなぎり0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“漲”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.8%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行3.1%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
王の黄埃こうあい天にみなぎるの中にって馳駆奔突ちくほんとつして叱咜しった号令せしの状、察すきなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
少年はそのつぶらな眼をいっぱいにみはって答えた。泣くまいとする力が顔にみなぎった。そして短刀を取り腹帯を解き始めた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
言うに言われぬ恐怖おそろしさが身内にみなぎってどうしてもそのまま眠ることが出来ないので、思い切って起上たちあがった。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それからこの間買ったばかりの中折なかおれを帽子掛から取ると、未来に富んだ顔に生気をみなぎらして快豁かいかつに表へ出た。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いまじぶんになると、毎日台所へ来て、水瓶みずがめに水をったり、洗い物などしてゆく近所の洗濯婆さんであった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
担桶にないに、水を汲んで、方々の大瓶おおがめっておけ」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中臣・藤原の遠祖が、天二上アメノフタカミに求めた天八井アメノヤヰの水を集めて、峰を流れ降り、岩にあたつてミナギタギつ川なのであらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
仁者相争ウヲワラッテカ天ハ洪々コウコウノ春水ヲミナギラシ、君ノ帰洛ヲ促シテイル。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明るい美しい陽の光が、山々谷々に充ちあふれ、空には赤い太陽と蒼白い月とがかかっている……。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そうして見る間に末広がりに煙りの先が広がって空一面にはびこったかと思うと、沛然はいぜんと暴雨が降りかかった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
立待岬たちまちさきから汐首しほくびの岬まで、諸手もろてを擴げて海を抱いた七里の砂濱には、荒々しい磯の香りが、何はばからず北國の強い空氣にひたつて居る。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
華奢で、筋肉質で、きかん気で、喧嘩強そうで——そのくせ、顔一面にみなきる恐怖は、死面デスマスク一杯に青隈になってコビリ附いて、物馴れた平次も、その不気味さに身をふるわせた程です。
荒漠たるカムパニアの野の盡くるところに、聖彼得サン、ピエトロ寺の塔の湧出したる、橄欖の林、葡萄のはたけの緑いろ濃く山腹を覆ひたる、瀑布幾條かみなぎりつる巖の上にチヲリの人家のむらがりたるなど、皆かつがつ我筆に上りしなり。