“漲（は）” の例文
いまじぶんになると、毎日台所へ来て、水瓶（みずがめ）に水を漲（は）ったり、洗い物などしてゆく近所の洗濯婆さんであった。
私本太平記：04 帝獄帖 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
家臣たちは、井戸水を揚げて、大きな盥（たらい）に水を漲（は）った。
宮本武蔵：07 二天の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
「担桶（にない）に、水を汲んで、方々の大瓶（おおがめ）に漲（は）っておけ」
新書太閤記：01 第一分冊 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)