“暴漲”の読み方と例文
読み方割合
ぼうちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸川の水勢を軟らげ暴漲ぼうちょうおそれなからしむる放水路の関門であることは、そのそばまで行って見なくとも、その形がその事を知らせている。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかれども、予や元来、夢想に感じ、空想を惹起じゃっきするがごとき情感なく、ことに夢境は某川暴漲ぼうちょうせりと覚ゆれども、あたかも天晴朗、降雨の兆しもなし。
妖怪報告 (新字新仮名) / 井上円了(著)
弘化三年秋七月の半から降りつづいた雨に、武総の諸河が暴漲ぼうちょうして、災害は本所ほんじょ浅草のあたりに及んだ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)