“暴戻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうれい88.9%
ばうれい11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熱狂的なおそるべく憤激した自我が、さびしい誇大妄想のうちに伸び上って、暴戻ぼうれいな言葉をほとばしらせながら、世界を威嚇する。
絶対民主平等のわが国では輿論は唯だに万能オムニポーテントである許りでなく、遍在オムニプレゼントでもある。輿論の暴戻ぼうれいから逃るべき道もなく隠るべき場所もない。
少数と多数 (新字旧仮名) / エマ・ゴールドマン(著)
然れども彼等はこと/″\暴戻ばうれい悪逆なる者のみにあらず。悉く兇横なる暴威をたくましうする者のみならず。中にはわが枕頭に来つて幼稚なる遊戯をなしつ禧笑きせうする者もあるなり。
松島に於て芭蕉翁を読む (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
こころみに問う、天下の人いかに、外に忠実なるしもべのごときは、内に暴戻ばうれいなる旦那なり。でては仁慈優愛なるもの、っては残忍酷薄こくはくにて、隣家となりの娘に深切なるもの、おのが細君には軽薄なり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)