“試”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ため35.8%
こころみ14.5%
こゝろ12.9%
こころ10.1%
こゝろみ6.0%
ためし5.3%
た4.1%
み3.1%
や1.9%
し0.9%
だめ0.9%
あた0.6%
しら0.6%
テスト0.6%
ここ0.3%
こころむ0.3%
ためさ0.3%
な0.3%
はか0.3%
やっ0.3%
やら0.3%
ココロ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「へエ——さうすると、何時か見たいに、食はず飮まずで、人間は何里歩けるか、お前に試(ため)させるんだ、てな事になりやしませんか」
子規が掲げた二句を見ても、すぐに自分を動かすのは、その中に漂(ただよ)ふ無気味(ぶきみ)さである。試(こころみ)に言水句集を開けば、この類の句は外(ほか)にも多い。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
余(よ)は曾(かつ)て如此(かくのごと)き事を試(こゝろ)みし事なし、否(い)な試(こゝろ)みて其(その)甚(はなは)だ馬鹿気(ばかげ)切(きつ)たる事を認(みと)めたれば全然(ぜん/\)之を放棄(はうき)せり、道(みち)を行(おこな)ふ事(こと)是(こ)れ道(みち)を説(と)く事なり
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
(七)舜禹(しゆんう)の間(あひだ)(八)岳牧(がくぼく)咸(みな)薦(すす)む。乃(すなは)ち之(これ)を(九)位(くらゐ)に試(こころ)み、職(しよく)を典(つかさど)らしむること數(すう)十年(ねん)、(一〇)功用(こうよう)既(すで)に興(おこ)り、然(しか)る後(のち)政(まつりごと)を授(さづ)く。
転輪(てんりん)王此玉を得(え)て試(こゝろみ)に高き幢(はた)の頭(かしら)に挙著(あげおき)けるに、人民等(じんみんら)玉の光りともしらず夜の明(あけ)たりとおもひ、おの/\家業(かせぎ)をはじめけりと記(しる)せり。
ブル/\慄(ふる)えて居る新吉に構わず、細引(ほそびき)を取って向(むこう)の柱へ結び付け、惣右衞門の側へ来て寝息を窺(うか)がって、起るか起きぬか試(ためし)に小声で
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
国は小さく、民は尠(すくな)く、しかして残りし土地に荒漠多しという状態(ありさま)でありました。国民の精力はかかるときに試(た)めさるるのであります。
『私(わたし)は所有(あらゆる)木(き)の根(ね)を驗(しら)べました、堤防(どて)も試(み)ました、それから垣(かき)も』と云(い)ひ足(た)して、鳩(はと)は愛(あい)ちやんには關(かま)はず、『けど蛇(へび)は!誰(だれ)でも嫌(きら)ひだ!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
鶴しからば競争を試(や)って見ようと言うと蟹が応じたので二人一斉に一、二、三と言い畢(おわ)って鶴が一目散に飛び出す
温は大中元年に、三十歳で太原(たいげん)から出て、始て進士の試(し)に応じた。自己の詩文は燭(しょく)一寸を燃(もや)さぬうちに成ったので、隣席のものが呻吟(しんぎん)するのを見て、これに手を仮(か)して遣(や)った。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ふ、ふん。くたばり損(ぞこな)いめ。急に気を変えやがったな。ようしッ、あとで一寸試(だめ)し五分試しだぞ。……じゃあお手元から先に洗おうか。やい金蓮」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
や! 把手(ノブ)に手をかけたな、引っぱってる、試(あた)ってみてるぞ! ははあ、さては奴さん、錠がおりてないつもりでいたんだな! してみると
「ところが、参木はその贋金をも試(しら)べないんだからね、全くこいつ、使い道のない奴だよ。」と甲谷はいった。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
貴方(あなた)は妾(わたくし)の試(テスト)に、立派に及第遊ばしたのよ。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
試(ここ)ろみに綿入の背中を撫(な)で廻して貰(もら)うと、はたしてどこも湿(しめ)っていなかった。余はどうして一番上に着た護謨合羽と羽織だけが、これほど烈(はげ)しく濡れたのだろうかと考えて、私(ひそ)かに不審を抱いた。
三山居士 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
貫一はその相貌(そうぼう)の瞥見(べつけん)に縁(よ)りて、直(ただ)ちに彼の性質を占(うらな)はんと試(こころむ)るまでに、いと善く見極(みきは)めたり。されども、いかにせん、彼の相するところは始に疑ひしところと頗(すこぶ)る一致せざる者有り。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
死んでいるのかを試(ためさ)んとする如く、つくねんと佇(たたず)んで覗(うかが)っている、天地皆死んだとき、宇宙は星の外に皆吹き払われて、空洞(からっぽ)になってしまったとき、自分の眼は冴え冴えしくなり
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
一度門閥の味を試(な)めた奴は電信でないと世の中が渡れないと見えて、学校のお庇(かげ)で不相当の位置を作つたものは再び女房のお庇に縋(すが)つて位置を高めやうとする。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
「何、再度試(はか)るまでだ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
試(やっ)て見ようかとも惑う程小さき胸の苦(くるし)く、捨(すて)らるゝは此身の不束(ふつつか)故か、此心の浅き故かと独り悔(くや)しゅう悩んで居(お)りましたに、あり難き今の仰せ、神様も御照覧あれ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ボスエルの『ジョンソン伝』に、ジョンソンわれ能くデンマーク語でホレボウの『氷州(アイスランド)博物誌』の一章を暗誦(あんしょう)すと誇るので試(やら)せて見ると、「第五十二章蛇の事、全島に蛇なし」とあるばかりだそうな。
スナワチ、高山(コウザン)山巓(サンテン)ニ於テ、米国ノ放送ヲ如何ナル程度ニ受信シ得ラルルカヲ試(ココロ)ミンガタメナリキ。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)